- 投稿日: 2024/11/26
- 更新日: 2024/11/26
漏水の原因と見つけ方|対策・修理方法も解説
「水道代が急に高くなった」「床や壁が湿っている」など、自宅の漏水に悩んでいる方はいませんか?
本記事では、漏水の原因や対策、見つけ方などを分かりやすく解説します。トイレ、キッチン、浴室など、家の中で漏水が起こりやすい場所別に具体的な事例を紹介し、原因別に適切な対処法をご提案します。
さらに、漏水によって生じるリスクや、漏水に気が付いたときの応急処置についても詳しく解説します。本記事を読めば、漏水に関する疑問を解決し、適切な対策を講じることができるようになるでしょう。
目次
家の中で漏水が起こりやすい場所
給水管や排水管が設置されている場所であれば、どこでも漏水のリスクは存在します。特に、水回りと呼ばれる以下の場所は、漏水が発生しやすい箇所として注意が必要です。
- トイレ
- キッチン、浴室、洗面台の水栓
- 洗濯機周辺
- 屋外の水道設備
漏水しやすい箇所を、順を追って詳しく解説していきます。
トイレは、水を使用する頻度が高く、配管の劣化や経年変化による破損が起こりやすい場所です。特に、便器のタンクや排水管は、水圧がかかりやすく、漏水の発生原因となる可能性があります。また、トイレの詰まりや排水不良も、漏水につながるケースがあります。
キッチン、浴室、洗面台の水栓は、頻繁に開閉されるため、パッキンやゴム製の部品の劣化が原因で漏水が起きることがあります。また、水栓金具そのものの老朽化や破損も、漏水の原因となります。さらに、蛇口から水滴が落ちたり、水栓の下から水が染み出したりする場合は、水栓の修理や交換が必要となる場合もあります。
洗濯機周辺は、洗濯機の排水ホースや給水ホースの接続部分、排水口などが漏水しやすい箇所です。洗濯機を使用する際に、ホースが破損したり、接続部分が緩んだりすると、漏水が発生する可能性があります。また、排水口の詰まりも、漏水につながるケースがあります。
屋外の水道設備は、直射日光や雨風にさらされるため、配管や蛇口の劣化が早く、漏水が発生しやすい場所です。特に、水道メーターや蛇口、ホースなどは、定期的な点検が必要です。また、冬場は凍結による破損も、漏水のリスクとなります。
トイレの漏水:タンクや便器の破損、排水管の詰まり
トイレは、水回りのなかでもトラブルが頻発しやすい場所です。特に、水漏れは厄介な問題です。漏水しやすい箇所は、トイレタンク本体、トイレタンクと便器を繋ぐ部分、給水管の接続部分、止水栓、便器本体、便器と床の接合部、温水洗浄便座などがあります。
漏水が発生すると、床が水浸しになる場合もあり、さらに排水口のつまりや汚水の逆流など、様々なトラブルが発生する可能性があります。トイレは、使用する水量も多いため、水道設備の正常な維持管理が非常に重要です。
キッチン・浴室・洗面台の水栓の漏水:蛇口のパッキン劣化、水栓金具の破損
キッチン、浴室、洗面台の水栓は、水漏れのリスクが常に存在します。水栓の種類は単水栓、混合水栓、シングルレバー水栓、ハンドル式水栓などがあり、それぞれ構造や性能が異なります。
- 蛇口の先端の吐水口
- ハンドルやレバーの付け根
- 水栓の取り付け部分
- シンクや洗面ボウル下の給水・給湯ホース、止水栓
- シンクや洗面ボウル下の排水管
水栓には常に水圧がかかっており、破損や劣化が進むと水が勢いよく噴き出し、止めることができなくなるケースも考えられます。また、水垢やカルキ汚れが蓄積することでハンドルやレバーの動作が重くなり、完全に閉まらなくなって水が漏れることもあります。水栓のメンテナンスは、定期的な清掃と点検が重要です。
洗濯機周辺の漏水:ホースの劣化、排水ホースの詰まり
洗濯機は、水を使うため、漏水のリスクが高い家電製品です。特に注意すべきは、水栓と壁の接合部、水栓と給水ホースの接続部分、給水ホースそのもの、洗濯機本体、そして排水口につながる排水ホースです。これらの箇所は、経年劣化や使用頻度によって、水漏れが発生しやすいため、定期的なチェックとメンテナンスが重要です。
また、排水口のつまりも、洗濯機まわりのトラブルとして頻繁に発生します。洗濯機の排水口は、繊維くずやホコリが溜まりやすく、詰まりやすい構造です。排水口が詰まると、汚水が洗濯機本体や排水ホースから溢れ出てしまうため、定期的な清掃が不可欠です。
洗濯機の漏水や排水口の詰まりを防ぐためには、日頃から注意深く観察し、早期に適切な対処を行うことが大切です。水漏れや詰まりに気づいたら、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。
屋外の水道設備の漏水:配管の凍結、蛇口の破損
一戸建て住宅において、屋外の水道設備は漏水の可能性を秘めています。漏水箇所は、立水栓の根本、蛇口の先端、ハンドルやレバーの根元、散水栓、そして水栓に取り付けられたシャワーホースやシャワーヘッドなど、様々な場所が考えられます。
屋外の水道設備は、屋内と比べて目視での確認が難しく、漏水に気づきにくい傾向があります。加えて、冬場には凍結による水道管の破損のリスクも高まります。そのため、定期的な点検を行い、漏水の早期発見と予防に努めることが重要です。
漏水が起こる主な原因3つ
長年の使用による経年劣化や、外部からの衝撃による破損は避けられません。例えば、梱包材の破損や部品の摩耗、給水管や排水管の腐食などが挙げられます。さらに、地震や台風などの自然災害による被害も無視できません。
パッキンの破損や部品の劣化:経年劣化によるゴム製品の劣化
水栓内部のパッキンが劣化すると、水栓が完全に閉まらず、水漏れが発生することがあります。水栓の部品の接合部や給水管のつなぎ目などに用いられるパッキンは、水漏れを防ぐ重要な役割を担っています。経年劣化により、パッキンが硬くなったり、部品が摩耗したりすると、隙間が生じ、水が漏れてしまうのです。
給水管・排水管の破損や老朽化:配管の腐食や穴あき
築年数の経過した給水管は、内部に発生した赤錆によって管壁が薄くなるため、水圧による破損のリスクが高まります。特に冬場には、給水管内の水が凍結すると体積が膨張し、管自体が破損する可能性も考えられます。
地震や台風などの自然災害による破損:地震による配管の破損、台風による浸水
地中に埋設された給水管は、地震などの自然災害によって強い力が加わると破損し、漏水が発生するリスクがあります。特に、長年使用されている給水管は経年劣化が進んでおり、注意が必要です。さらに、新築物件であっても、建設時の施工不良が原因で漏水が起きるケースも考えられます。
漏水によって生じるリスク
水道管からの水漏れを指す漏水は、放置すると深刻な問題を引き起こす可能性があります。漏水のリスクは主に2つあります。
- 水道料金の急増
- 住宅の耐久性の低下
わずかでも水漏れが続くと、時間とともに膨大な水量となり、水道料金が大幅に高くなる可能性があります。
さらに、漏水が進行すると、壁や床材、柱などが腐食し、大規模なリフォームが必要となるケースもあります。放置すれば、シロアリが発生するリスクも高まります。
漏水は住宅の耐久性に悪影響を与えるため、早期の対応が不可欠です。
雨漏りは、屋根や外壁から雨水が家屋内に侵入することで発生します。漏水とは発生原因が異なるため、住宅への影響や保険の対応も異なります。
雨漏りは、建材が水によって損傷するリスクがありますが、水道料金は変動しません。漏水と雨漏りの違いを理解しておくことは、適切な対策を講じる上で重要です。
漏水の見つけ方:こんな症状に注意!
住居内の様々な場所で発生する可能性のある漏水は、放置すると深刻な被害に繋がるため、早期発見が重要です。漏水に繋がる可能性のあるサインを見逃さないように、注意深く確認することが求められます。
- 水道料金が通常より大幅に上昇している
- 水道管周辺が湿っている、または濡れている
- 壁や天井にシミやカビが発生している
- 床が濡れている、または湿っている
- 水道管から異音が聞こえる
- 水道管が振動している
- 水道管が凍結している
- 水道管に破損が見られる
上記のような兆候が見られた場合は、放置せずに、速やかに専門業者に連絡し、適切な修理を依頼することが重要です。
水栓や給水管まわりが濡れている:床や壁の湿気、カビ発生
水栓や露出した給水管周りからの漏水は、目視で確認できる場合があります。
- 蛇口の先端から水が滴り落ちる
- 水栓のハンドルやレバーの付け根から水が染み出ている
- 水栓の根元が濡れている
- 給水管の継ぎ目から水が漏れている
- 洗濯機やシンク下の床に水たまりがある
- 水道を使用していないのにトイレのタンクから便器に水が流れ続けている、または「チョロチョロ」と音がする
- 水道を使用していないのに下水溝やマンホールに水が流れている
- 床下が濡れている
- 雨は降っていないのに家の基礎が濡れている
しかし、ごく少量の水漏れで、気づきにくいケースも少なくありません。水栓周りは普段から濡れているため、水の染み出しに気づきにくいことがあります。こまめな掃除をして水分を拭き取る習慣をつけ、水垢の予防にも役立てましょう。
水道代の請求額が急に増えた:使用量に見合わない請求額
水道料金が突然高額になった際は、給水管からの漏水が疑われます。まずは、水道メーターを確認しましょう。水道を使用していないにもかかわらず、メーターのパイロットが回転している場合は、漏水している可能性が高いです。
- 家屋内の水回りを点検し、すべての蛇口を確実に閉めてください。
- 元栓に付属する水道メーターを確認し、パイロットの回転状況をチェックしてください。
水圧が急激に低下したり、壁から水音が聞こえるなどの兆候からも漏水に気づく場合があります。
水が変色した・異臭がする:配管内の汚れや腐敗による異臭
給水管内部に赤錆が発生すると、水の色が変化し、味も変わってしまう可能性があります。赤錆は給水管の劣化を促進し、漏水のリスクを高める要因の一つです。
排水管から下水のような異臭がする場合、排水管の詰まりが原因で漏水が起きている可能性があります。このような異臭は、水まわりにおける深刻な問題のサインであり、早急な対応が必要です。
漏水に気が付いたときの対処法
水漏れを発見した際は、迅速な対応が重要です。まずは漏水の原因を突き止めることから始めましょう。水漏れ箇所を特定するために、以下の項目をチェックしてみましょう。
- 水道メーターの確認: 水道メーターの針が動いているか確認しましょう。動いている場合は、どこかで水が漏れている可能性があります。
- 水道管の確認: 水道管に亀裂や破損がないか確認しましょう。特に、古い水道管は劣化している可能性があります。
- 蛇口の確認: 蛇口がしっかりと閉まっているか、または緩んでいないか確認しましょう。蛇口のパッキンが劣化している場合も、水漏れが発生する原因となります。
- 排水管の確認: 排水管に詰まりや破損がないか確認しましょう。排水管の詰まりは、水漏れだけでなく、悪臭の原因にもなります。
- トイレの確認: トイレのタンクや便器にヒビや破損がないか確認しましょう。特に、古いトイレは、経年劣化により水漏れが発生しやすくなります。
漏水箇所の特定ができたら、適切な対策を講じましょう。軽微な水漏れであれば、自分で修理できる場合もあります。蛇口のパッキン交換や排水管の詰まり解消など、簡単な修理であれば、DIYで試してみるのも良いでしょう。
しかし、自分で修理できない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。漏水の状況や規模によっては、適切な修理方法が異なります。特に、水漏れが激しく、水道メーターの針が激しく動いている場合は、すぐに水道水を止めて、専門業者に連絡しましょう。放置すると、水漏れによる水害や水道料金の増加につながる可能性があります。早期に適切な対応をとることで、被害を最小限に抑えられます。
応急処置で水漏れを防ぐ:止水栓を閉める、漏水箇所を塞ぐ
水道から水漏れが発生した場合は、まず、家の中にある止水栓または屋外にある元栓を閉めて、水の流れを止めることが重要です。漏水による被害拡大を防ぐためには、迅速な対応が不可欠です。止水栓や元栓が故障して閉まらない場合は、漏水箇所に防水テープを巻き付けるなど、応急処置を行い、速やかに水道業者に連絡しましょう。
漏水した水を放置すると建材が傷む可能性があるため、できるだけ広がらないように注意が必要です。雑巾を床に敷き、水気を拭き取るか、水滴が落ちる場所にバケツを置いて、水滴の落下を防ぎましょう。パッキンの交換など、簡単な修理であればDIYでも対応できますので、早期に修理することをおすすめします。
水まわりの修理業者に依頼する:専門業者による修理、原因究明
水回りのトラブルは、専門業者に依頼することが一番安全です。漏水の原因を特定し適切な修理を行うことで、再発を防ぐことができます。修理を依頼する前に、複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
水回りのトラブルは、時間帯を問わず発生する可能性があり、生活水道センターの専門スタッフは、24時間365日対応していますので、緊急時でも迅速に駆けつけ、対応いたします。
まずは、現場調査と見積もりを無料で受けられます。電話での相談も無料で行っておりますので、お気軽にご連絡ください。キャンセルも無料対応ですので、安心してご検討いただけます。水回りのトラブルでお困りの際は、当社にご相談ください。
漏水したときの水道代を負担するのはだれ?
水道使用量に基づいて請求される水道料金は、通常、家主が負担するものです。これは、水道メーターから宅地内までの水道管が家主の所有物であり、その管理義務を負うとされているためです。ただし、故意または人為的な原因によるものでない場合に限ります。
一方、宅地外の水道管からの漏水は、自治体の負担となります。道路からの水漏れを発見した場合は、速やかに自治体に連絡し、対応を求めましょう。
自治体によっては、漏水時の水道料金を軽減するための減免措置を設けている場合があります。減免措置の適用条件は自治体によって異なるため、水道料金の負担に困っている場合は、早めに自治体に相談することをおすすめします。
漏水対策のまとめ
自宅で漏水が起きてしまった場合、放置すると深刻な被害に繋がる可能性があります。水漏れを発見したら、まずは止水栓を閉めて水の流れを止め、漏水箇所の特定と応急処置を行いましょう。その後は、専門業者に連絡し、適切な修理や原因究明を依頼することで、安心安全な住環境を取り戻すことができます。漏水は放置せずに、早期に対応することが重要です。