- 投稿日: 2024/10/16
- 更新日: 2024/10/16
キッチン・台所の排水口の臭い対策!原因別解決方法
「キッチンから嫌な臭いがするけど、原因がわからない…」そんな悩みをお持ちではありませんか? キッチン、台所の排水口の臭いは、放置すると悪化し、気持ち悪くなってしまうだけでなく、衛生面でも問題です。
この記事では、キッチンの排水口の悪臭の原因を徹底的に解説し、原因別に適切な対策方法を紹介します。排水口のフタやゴミ受けのヌメリ、排水トラップの汚れ、排水ホースの詰まりなど、様々な原因と対策をわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
キッチンの排水口の悪臭の原因と対策
シンクから腐敗臭や下水臭がする場合は、まず臭いの発生源を突き止めることが重要です。臭いの原因箇所は、大きく4つに分けられます。排水トラップ回り、排水ホース、排水ホースと塩ビ管の隙間、そして排水マス回りです。
排水トラップ回りは、ゴミ受けやワントラップ*のある部分です。排水ホースは、排水が流れていくパイプです。排水ホースと塩ビ管の隙間は、床面にある排水ホースと塩ビ管の接続部分です。排水マス回りは、屋外にある排水管の接続部分です。
これらの箇所を順番にチェックすることで、臭いの発生源を特定することができます。
*ワントラップは排水管にお椀をかぶせて蓋をしたような構造で、最も一般的な排水トラップです。
排水口の悪臭の原因別に適切な対処法をチェック!
1-1排水口のフタやゴミ受けにヌメリが!
排水口から不快な臭いが発生する原因として、ゴミ受けの下にある排水口の蓋、つまり「ワン」の取り付け状態や経年劣化が考えられます。ワンは、排水口から悪臭や害虫が侵入するのを防ぐ重要な役割を担っています。
ワンが適切に取り付けられていない場合や、長期間の使用による劣化や破損がある場合は、下水管から臭気が上がってくる可能性があります。
ワンが外れているか、緩んでいる場合は、しっかりと固定し直してください。ワンは、左に回すと外れ、右に回すとロックされます。
万が一、ワンが破損している場合は、交換が必要です。製品のメーカーや型番を確認し、適切な部品を調達しましょう。
また、シンクから排水される水は、まず排水口のフタやゴミ受けに流れ込みます。生ゴミをキャッチするためのネットの交換を忘れていないか、フタやゴミ受けが汚れていないか確認しましょう。一見清潔に見えても、触ってヌルヌルしていれば汚れのサインです。
排水口のフタやゴミ受けを定期的に掃除しましょう。軽い汚れであれば、フタは食器用洗剤で洗うことができます。ゴミ受けには油汚れと水垢が混在しているため、重曹とクエン酸の両方を使用し、歯ブラシで丁寧にこすり洗いして汚れを落としましょう。
1-2排水口に水が溜まっていない!「封水」の役割と対策
排水口の内部にパイプが露出しており、その周辺に水が溜まっている状態を封水といいます。封水は、排水口から悪臭や害虫が侵入するのを防ぐための重要な役割を果たしています。排水口と連携して、これらの侵入を防ぐ役割を担っているのです。長期間水を使用しないと、封水は蒸発して消えてしまいます。毎日水を使っているにもかかわらず、封水が確認できない場合は、排水トラップの破損や排水管の詰まりなど、排水系統に問題が発生している可能性があります。
封水が確認できない場合は、一度水を注いでみてください。それでも封水が消失してしまう場合は、排水トラップの破損が考えられます。排水トラップの交換は、専門的な知識や技術が必要となるため、DIYでの作業は推奨されません。専門業者に相談し、適切な処置を依頼することをおすすめします。排水管の詰まりなどが原因の場合は、水道工事業者にご相談ください。
1-3排水トラップの汚れが原因!適切な掃除方法
排水トラップは、フタ、ゴミ受け、ワンなど複数の部品で構成されており、長年の使用により、これらの部品に汚れが蓄積することがあります。目に見えない隙間に汚れが溜まると、悪臭が発生する原因となるため、定期的な清掃が重要です。
排水トラップの清掃は、分解して行うのが効果的です。分解作業はそれほど難しくありませんので、定期的に実施することをおすすめします。
- まず、排水口のフタとゴミ受けを外します。次に、ワンを左に回して外します。
- 外したフタ、ゴミ受け、ワンに台所用洗剤を塗布し、使い古した歯ブラシなどで丁寧に汚れを落とします。
- 排水トラップ全体も洗剤と歯ブラシで洗浄しましょう。
洗浄後は、水で洗い流し、パーツを元の位置に戻して完了です。
2排水ホースの汚れが原因!正しい掃除方法
排水ホースは、長年の使用によって油や食材カスが管内に蓄積し、汚れが原因で悪臭が発生することがあります。
排水の流れが悪くなっている場合は、油汚れによってつまりかけている可能性があります。軽度のつまりであれば、タオルとお湯で対処できますが、最近、固形物を流した可能性がある場合は、この方法を試すことは避けてください。排水管の奥に原因物を押し流してしまうと、状況が悪化する可能性があります。
必要なものは、フェイスタオルとお湯(60℃程度)です。
- フタ、ゴミ受け、ワンなどを外し、排水口をフェイスタオルで塞ぎます。このとき、タオルを流さないように注意してください。
- シンクに60℃程度のお湯を張ります。熱湯は排水ホースを傷めるため使用しないでください。
- ある程度お湯が溜まったら、排水口のフェイスタオルを引き抜き、お湯の勢いでつまりを一気に押し流します。
排水ホースを取り外して、つけ置き洗いなどを行うことで、より徹底的に掃除することができます。ただし、取り外しや取り付けは難易度が高い作業です。排水ホースは扱いにくいものなので、取り扱いには注意が必要です。作業が難しいと感じたら、専門業者に相談することをおすすめします。
3排水ホースと塩ビ管の隙間から臭いが!対策方法
シンク下の排水トラップや排水ホースを点検しても臭いが気になる場合、排水ホースと床下の塩ビ管の接続部分が原因である可能性があります。排水ホースが床面に入っていく部分には、通常、排水カバーが設置されています。排水カバーを外すと、排水ホースと塩ビ管の接続部が見えるはずです。この接続部に隙間があると、そこから悪臭が漏れてきます。
隙間を塞ぐことで、臭い対策は完了します。防臭ゴムを使用するのが一般的です。ホームセンターやネット通販で購入できますが、塩ビパイプの太さに合ったものを選ぶように注意が必要です。
- 排水ホースから水を抜き、バケツや雑巾を用意し、排水管を塩ビパイプからゆっくりと抜きます。集合住宅の場合、水が漏れると階下に影響するため、十分に注意してください。
- 塩ビ管から外した排水ホースに、防臭ゴムを通します。
- 排水ホースを塩ビ管に接続し、塩ビ管側に防臭ゴムをかぶせます。排水管側に取り付けるカバー式の防臭キャップもあります。
塩ビ管の太さに合った防臭ゴムが見つからない場合や、塩ビ管の太さが不明な場合は、配管用パテで隙間を埋めることも可能です。粘土のように混ぜて隙間を埋めるだけなので、簡単に使用できます。また、隙間補修用のビニールテープを巻き付ける方法もあります。
4排水マスが汚れている、または溢れている
排水マス周辺に問題が発生している可能性があります。最も一般的な原因は、排水マスや排水管の詰まりです。油汚れなどが原因で詰まることがありますが、土砂が流入したり、木の根が侵入したりすることもあります。詰まりの原因を取り除き、トーラー(ワイヤ式排水管清掃機)を使用して清掃する必要があります。自分で行うには負担が大きいため、専門業者に依頼することをお勧めします。
地震などの影響で地形が変化し、排水が流れなくなったり、逆流したりすることもあります。戸建て住宅の場合は、水道工事業者に相談することをお勧めします。
排水が流れなくなったり、逆流したりする場合は、排水管の詰まりが考えられます。排水管の詰まりは、油汚れや髪の毛などが原因で発生することが多く、専門的な知識と技術が必要なため、排水管清掃機を使用する必要があります。排水管清掃機は、ワイヤーを排水管に挿入して汚れを掻き出す機械です。排水管の詰まりを解消する場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。
排水口悪臭対策まとめ
排水口の悪臭は、様々な原因によって発生します。フタやゴミ受けのヌメリ、排水トラップの汚れ、排水ホースの詰まりなど、原因別に適切な対策を行うことで、嫌な臭いを解消できます。この記事で紹介した対策方法を試して、快適なキッチン環境を実現しましょう。
切な対処法を選択することで、トラブルを未然に防ぎ、快適なトイレ環境を維持しましょう。