- 投稿日: 2023/10/26
- 更新日: 2024/02/09
シャワーヘッドから水漏れする原因と自分で修理する際のポイント
シャワーを使い終わって水を止めてもヘッド部分から水が垂れる場合は、シャワーヘッドから水漏れが発生しています。たとえ漏れている水が少量であったとしても放置するのではなく、修理を行いましょう。
ここでは「そもそも水漏れの原因がわからない」「自分で修理したい」と考えている方のため、おさえておきたいポイントを解説します。この記事を読むことによって水漏れの原因や自分で修理する方法がわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
シャワーヘッドとは?
シャワーヘッドとは、シャワーの先端にあたる部分です。ホースの中を通ってきた水を分散させて噴射する目的で取り付けられています。
一体型でなければホース部分とシャワーヘッドは取り外しが可能です。修理を検討する場合は、ホースとシャワーヘッドのどちらにトラブルが起こっているのか確認してから行いましょう。
選択するシャワーヘッドによって機能性が異なります。節水機能があるものやシャワーヘッド部分で水を止められるもの、浄水機能、マイクロバブル機能がついたものなどに交換も可能です。
【箇所別】シャワーから水漏れする原因と対策法
シャワーから水漏れが発生している場合、原因に合わせて対策が異なります。ここでは、不具合の原因となりやすい箇所と、対策法について解説します。
シャワーヘッド
シャワーのセンターに取り付けられているシャワーヘッドは、水漏れが発生しやすい箇所です。使用している最中などに誤って落としてしまい、ダメージを与えてしまうこともあるでしょう。
原因として、シャワーヘッド内の残留水やシャワーヘッド自体のトラブルが考えられます。
まず、シャワーヘッドを上向きにしてみてください。この状態で水が止まる場合、シャワーヘッドの内部に残っていた水が垂れていただけと考えられます。
故障しているわけではないので、修理は必要ありません。シャワーを使用した後、ヘッドを下向きにして水抜きしましょう。
対策法
シャワーヘッドを上向きにしても水漏れが止まらない場合は、ヘッド自体のトラブルである可能性が高いです。交換に必要な道具は以下の3つです。
◆必要なもの
- ・交換用の新しいシャワーヘッド
- ・モンキーレンチ
- ・マイナスドライバー
モンキーレンチとは、幅広いサイズのボルトやナットを締めたり緩めたりできる道具です。
シャワーの種類によってはモンキーレンチが必要ない場合もあります。シャワーヘッドとホースの接続部分を確認しましょう。手で回して外せる場合、モンキーレンチは必要ありません。
交換用の新しいシャワーヘッドを用意する際は、先にシャワーヘッドの種類について確認しましょう。ホースとヘッドが別々になっているものと、一体型の2種類があります。
一体型の場合、ヘッドのみの交換ができないので、ホースごと交換しなければなりません。
シャワーヘッドとホースが取り外し可能なタイプは、現在使用しているシャワーの規格を確認して合うものを選んでください。
なお、シャワーヘッドの寿命の目安は5年ほどです。ですが、何かトラブルが発生している場合はそのタイミングで交換しましょう。
◆手順
- 止水栓を閉める
- 古いヘッドを外す
- 新しいヘッドに交換する
- 止水栓を開ける
先に止水栓を閉めておきます。止水栓を閉めることなく交換作業を行った場合は大量に水が溢れ出してしまう可能性があるので、十分に注意しておきましょう。止水栓は、シャワーの蛇口の脚部分についていることが多いです。
なお、止水栓が見つからない場合は、家全体の元栓を閉めることによって水を止めることができます。
マイナスドライバーを使い、右回しで閉めましょう。回らなくなるまでしっかり閉めることが重要ですが、過度な負担をかけると破損してしまう恐れがあるので注意してください。
シャワーヘッドは、ホースのつなぎ目部分を手で回すか、モンキーレンチを使って外します。新しいヘッドに取り替えてから止水栓を開けて問題ないか確認しましょう。
シャワーホース
シャワーホースの水漏れでよくあるのが、穴が開いてそこから水が漏れてしまうトラブルです。穴が開いてしまった以上、新しいものに交換しなければなりません。
交換の手順はそれほど難しいものではないので挑戦してみましょう。
対策法
応急処置としては、防水テープを巻きつけることによって水漏れを止めることが可能です。防水テープのみで問題なく使用し続けられるケースもあります。 小さな穴であれば、防水テープを試してみると良いでしょう。
ホース自体を交換する場合、以下のように行います。
◆必要なもの
- ・交換用のシャワーホース
- ・モンキーレンチ
- ・マイナスドライバー
交換用のシャワーホースは、適当に選んでしまうと合わない可能性があるので、注意が必要です。同じメーカーの製品であっても合わないことがあるため、事前に確認しておきましょう。
◆手順
- 止水栓を止める
- 古いシャワーホースを取り外す
- ホースを新しいものに交換する
- 止水栓を開ける
先にマイナスドライバーを使って止水栓を閉めておきます。
続いて、シャワーヘッドを取り外しましょう。ホースの根本をたどり、水栓側の接続もモンキーレンチなどを使用して外します。
完了したら、これらの逆の手順で新しいホースを取り付けていきます。すべて終わったら少しだけ止水栓を開けましょう。問題なく水が流れれば止水栓をきちんと開けます。
シャワーホースの接合部分
ホースの接合部分から水漏れが発生している場合、内部に入っている部品であるOリングやUパッキンといったものが劣化している可能性が高いです。パッキン類は時間の経過とともに少しずつ劣化し、十分な効果を果たさなくなってしまうことがあります。
交換作業はそれほど大変なものではないので、新しいものに交換すると良いでしょう。
対策法
ホースの接合部分からの水漏れが見られる場合は、パッキンを交換しましょう。
◆必要なもの
- ・交換用のパッキン
- ・つまようじ
- ・モンキーレンチ
シャワーヘッドとホースの接続部分を確認し、手で回して外せるようであればモンキーレンチは不要です。
パッキン類は、メーカーや型番によって合うものが異なります。そのため、可能であれば現在使っているパッキンと型番・品番が同じものを選択しましょう。
ただ、シャワーが古い場合は同様のものが流通していない可能性もあります。互換品を購入する場合もよく確認が必要です。サイズ選びを間違えてしまった場合、水漏れの解消効果は期待できません。
一般的にヘッド部分にメーカーや型番などが記載されたシールが貼られているので、こちらの情報を参考に適した交換用アイテムを選んでください。
◆手順
- 止水栓を止める
- シャワーヘッドを取り外す
- ヘッド側のOリングを交換する
- ホース側のUパッキンを交換する
- 元通りに組み立てる
- 止水栓を開ける
ゴムパッキンを取り外す際、つまようじがあると便利です。特に古くなったパッキンは取りにくい状態になっていることもあるので、つまようじなどを用意しておきましょう。
シャワー水栓本体
シャワーが繋がっている水栓本体から水漏れが発生している場合、トラブルが発生している箇所はいくつか考えられます。例えば、シャワー水栓のハンドル部分や、シャワーと蛇口の切り替え部分からの水漏れです。
また、シャワー水栓内に設置されているバルブが故障してしまったために水漏れが発生することもあります。
対策法
先にシャワーの脚部にあるナットのゆるみを確認しましょう。ナットを締めて水漏れが発生する場合、特に修理は必要ありません。
ここでは、シャワー水栓の蛇口から水漏れが発生している場合の対策法を紹介します。
◆必要なもの
- ・シールテープ
- ・マイナスドライバー
シールテープは、ホームセンターなどで購入できます。価格は100~300円程度です。
◆手順
- 止水栓を止める
- ドライバーを使い、バルブのネジを緩める
- バルブの取っ手を取り外す
- マイナスの形をしている溝にマイナスドライバーを差し込む
- ドライバーの柄を叩いて少しずつ緩めて外す
- バルブを取り外した先端下部にシールテープを巻き付けていく
- ドライバーを当てた部品の周囲にシールテープを巻き付けていく
- 元通りに組み立てる
- 止水栓を開ける
シールテープは2~3重に巻き付けましょう。少し複雑な作業です。シャワー水栓本体からの水漏れの対応が難しいと感じた場合は、修理業者に相談してみるよいでしょう。
シャワーヘッドからの水漏れを自分で修理する際のポイント
シャワーヘッドからの水漏れは、自分でも修理しやすいのが特徴です。実際に修理に入る前におさえておきたいポイントを確認しましょう。
水漏れの原因を特定する
先に行っておきたいのが、水漏れの原因の特定です。ヘッドを上にして水が止まる場合は残留水なので、問題ありません。何滴か垂れるのは、シャワーの構造上仕方がないといえます。
ヘッドを上にしても水が垂れる場合は、バルブの不具合である可能性が高いです。また、シャワーヘットの取り付け部分や、ホストをシャワー水栓の取り付け部分から水漏れが発生しているような場合は、パッキンの劣化を疑いましょう。
あらかじめ原因を特定しておくと、本当に交換が必要な部品のみを用意するだけで済みます。
まずは応急処置を施す
シャワーヘッドからの水漏れがひどい場合は応急処置を施しましょう。蛇口をしめても水が止まらない場合、止水栓を閉めて対応します。
交換用の部品の規格・サイズを間違えない
作業開始前に交換用部品を用意することになりますが、交換用の部品は、製品によって規格・サイズが異なります。正しいものを選択しないと合わずに使えなかったり、交換しても水漏れが直らなかったりすることがあるので、十分注意しておきましょう。
特にわかりにくく、間違えやすいものといえば、ゴムパッキン類です。何となく似たものを購入してきたものの、合わなかったといったケースは少なくありません。
先に古い部品を取り外してそれをホームセンターなどの販売店に持参し、同じものを探してもらうと良いでしょう。
止水栓は閉めておく
各種修理を行う前に必ずしておくべきなのが、止水栓を閉めておくことです。止水栓とは、水量の調整を行うための水栓のことをいいます。
シャワーの止水栓は、シャワーのホースが繋がっている蛇口の脚部分にあるので、確認しましょう。マイナスドライバーを使って回すタイプのものが多いので、ドライバーの先端が入るような溝を探してみるとわかりやすいです。
ただ、シャワー本体に止水栓がないものもあります。こういったケースでは、壁の中に止水栓があるので、シャワーの止水栓を閉めるのは難しいです。
家全体の元栓を閉めて対応しましょう。ただし、家全体の止水栓を閉めるとトイレなども水が流れなくなるので、注意が必要です。
シャワーヘッドの修理を業者に依頼したほうがよいケース
シャワーヘッドの修理は、比較的簡単で個人でも対応が可能です。ですが、すべてのケースにおいて自分で修理するのがおすすめとはいえません。ここでは、シャワーヘッドの修理を業者に依頼したほうがよいケースについて解説します。
例えば、シャワーヘッドからの水漏れが解決できないときに無理に対応しようとすると事態が悪化する可能性もあります。以下に該当するケースでは業者に依頼しましょう。
修理作業が苦手である
簡単な作業といっても、そもそもこれまで一度も修理作業を行ったことがなく、苦手意識を持っている場合は専門業者に依頼した方が良いです。
自分で修理する場合、特に怖いのがさらなる不具合や故障を招いてしまうケースだといえます。
例えば、止水栓が硬くてなかなか回らない場合、必要以上に力を入れたためにネジ穴がつぶれてしまうことも多いです。ネジ穴がつぶれてしまえば回らなくなるので、注意しましょう。力加減などがわからない場合に起こりやすいトラブルです。
あふれだす水の量がかなり多い
シャワーヘッドからたくさんの水が溢れてしまう場合は、個人で修理するのが難しくなります。やはり、修理業者に依頼した方が良いでしょう。
もし、吹き出すような溢れ方をしている場合は、交換用の部品などを購入しに行っている間もたくさんの水が出続けることになってしまいます。こういったケースではできれば先に止水栓を閉めて水を止め、修理業者に連絡しましょう。
自分で修理するのは緊急性がなく、ほんの少しヘッドからポタポタと水が漏れる程度までと考えた方が良いです。
開閉バルブが故障している
専門的な知識がなければ対応できないケースは、修理業者に依頼しましょう。原因が開閉バルブの故障によるものだった場合、個人では対応が難しいです。開閉バルブとは、蛇口から流れる水量を調節する役割を持つもののことをいいます。
修理の方法は複雑であり、全く知識のない方にはおすすめできません。さらなる故障を防ぐためにも専門業者に依頼しましょう。
水漏れの原因がわからない
水漏れの原因がわからないと、どこを修理すれば良いかもわからず、手が付けられません。あれこれ行って失敗してしまった場合のリスクのことを考えると、自分で行うのはやめたほうが良いでしょう。
修理をしても水漏れが直らない
原因を特定して修理したものの、水漏れが直らないようなケースもあります。特定した原因や修理方法を間違えている可能性が高いので、修理業者に依頼しましょう。
費用がかかることを考えて業者への依頼をためらってしまう方もいるようです。ですが、再度修理してそれでも水漏れが直らなかった場合、本来であれば不要な修理をしてしまったことになります。
再度自分で対応しようとするとまた費用がかかるので、専門家に確認してもらいましょう。
まずは原因の特定から
いかがだったでしょうか。シャワーヘッドから水漏れする原因や、対策法について紹介しました。まずは原因の特定から行い、自分で対応できそうか考えてみましょう。
無理に行うとさらなる不具合につながってしまう可能性もあるので、見極めが重要です。 自
分で対応が難しい場合や、今すぐなんとかしたいトラブルが発生している場合は、生活水道センターまでご連絡ください。24時間365日対応で、最短15分で到着可能です。緊急性がある水漏れのトラブルなどについてもご相談ください。
あらゆる水道トラブルの工事・修理なら生活水道センター
ぜひお問い合わせください。
監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
美容師
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