- 投稿日: 2023/08/18
- 更新日: 2024/03/07
シャワーヘッドの水漏れの原因4選とケース別自力での直し方について
シャワーヘッドの水漏れで悩んでいる方に向けて、原因ごとにご自身での直し方を解説する記事です。
「シャワーヘッドから水漏れしているけれどどうすればいい?」「なぜ水漏れしている?」
シャワーヘッドからの水漏れが気になりつつも、どう対処・改善すれば良いかと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では、シャワーヘッドから水漏れする原因ごとに、ご自身でできる対処法についてご紹介します。
参考にしていただければ、簡単な修理なら低コストにてご自身で行えるようになるはずです。
シャワーの水漏れは自力で直せる
「シャワーヘッドから水漏れした」とのトラブルが起きた場合、実はご自身でも修理は可能です。
そこでトラブルのケース別に、ご自身で直すための方法をご紹介していきます。
現状と見比べて、適切な直し方を見つけてください。
ケース①シャワーホースと接続部からの水漏れ
まずは「シャワーホースと接続されている部分からの水漏れするケース」を直す方法です。
接続部から水漏れする場合、中に設置されている「パッキン」の劣化が原因であると考えられます。
パッキンはゴムで出きており、経年劣化により劣化しやすい部品です。
もしパッキンの劣化が原因で接続部から水漏れしているなら、パッキンを新たなものに交換すれば直るでしょう。
【修理方法】
- 止水栓を締めて水が出ないようにする
- シャワーヘッドを回して取り外す
- 接続部のパッキンを新しいものへと交換する
- 元通りにシャワーヘッドを回して取り付ける
シャワーヘッドをくるくると回して外し、パッキンを交換したら、元に戻すだけの簡単な作業です。
もしシャワーホースとシャワーヘッドの接続部分から水漏れしているなら、上記の方法を参考に試してみてください。
ケース②シャワーヘッドからの水漏れ
続いては、シャワーヘッド本体から水漏れしているケースの修理方法をご紹介します。
シャワーヘッド本体からの水漏れが起きている場合、いくつかの原因が考えられます。
よくある4つの原因ごとの直し方を解説しますので、状況にあわせて適した方法を試してみましょう。
シャワーヘッドの経年劣化
まずは単純に、シャワーヘッドが経年劣化により寿命を迎えているケースです。
シャワーヘッドを一般の方が修理するのは難しく、ヘッドごと新しいものに交換してしまったほうが良いでしょう。
【修理方法】
- 新しいシャワーヘッドを用意する
- 止水栓を締めて水が出ないようにする
- シャワーヘッドを回して外す
- 新たなシャワーヘッドを回しながら取り付ける
- 水漏れがしないことを確認する
直し方は非常にシンプルです。
シャワーヘッドとホースはネジ式の部分で固定されているため、まずは回して外してください。そして新しいシャワーヘッドを取り付ければ完了です。
ただし今まで使っていたものと違うメーカーのシャワーヘッドを取り付ける場合は、別途「アダプター」の設置が必要となります。
シャワーヘッド自体が古くなっているようなら、ご紹介したように新しいものへと交換してください。
残留水の漏れ出し
シャワーヘッドからの水漏れの原因として、「残留水の漏れ出し」があるとも考えられます。残留水の漏れ出しは故障ではありません。
シャワーヘッド内部に残ってしまった水が、少しずつ漏れ出しているだけです。
一般的によく起こる現象で、シャワーヘッドの水が出る部分を上に向けるだけで解消されます。
以上のように、残留水の漏れ出しが原因であれば、特に修理の必要はありません。
シャワー水栓内部のバルブ損傷
シャワー水栓内部のバルブが損傷しているケースでは、バルブの交換が必要となります。
シャワーヘッド内の残留水がなくなっても水漏れが止まらないようであれば、バルブが損傷していると考えられます。
ただしバルブの交換方法はメーカーによって異なり、一概には言えません。
一般的には、次の手順まではどのメーカーも共通している傾向です。
【修理方法】
- 止水栓を締めて水が出ないようにする
- 水栓のハンドルを取り外す
- ハンドル下にある固定ナットを取り外す
- 開閉バルブを抜く
開閉バルブを抜いた後の手順は、バルブを購入したときに付属する説明書に記載されているはずです。
対応しているバルブの説明書を参考にして、修理に挑戦してみましょう。
パッキンの劣化
シャワーヘッド本体から水漏れしているように見えても、パッキンの劣化が原因である可能性があります。
シャワーヘッドとホースの境目から水漏れしていませんか?
もし境目から水漏れしているようなら、接続部分のパッキンが劣化していることによる水漏れだと考えられます。
次のような方法で、ゴム製のパッキンを新しいものに交換すれば改善されるはずです。
【修理方法】
- 止水栓を締めて水が出ないようにする
- シャワーヘッドを回して取り外す
- 接続部のパッキンを新しいものへと交換する
- 元通りにシャワーヘッドを回して取り付ける
パッキンの交換は簡単なので、新しいパッキンを準備して挑戦してみてください。
ケース③シャワーホースからの水漏れ
最後はシャワーホースから水漏れする場合の原因と、ご自身での直し方についてご紹介していきます。
シャワーホースの水漏れにもいくつかの原因があります。
そのため水漏れの原因ごとに解説していきますので、ご自身の状況にあわせて合うところをご覧ください。
ホースの経年劣化
シャワーホースから水漏れする原因として代表的なのは、ホースが経年劣化にて傷んでいることです。
ホースも古くなると劣化します。 たとえばホースの途中に穴が開いたり、裂けてしまったりなどの不具合が起こる可能性もあるでしょう。
経年劣化による水漏れの場合は、新しいシャワーホースへの交換が必要です。
シャワーホースの交換は比較的簡単
シャワーホースの交換は、想像するよりも簡単なものです。
実際の交換方法を見てみましょう。
【修理方法】
- 新しいシャワーホースを準備する
- 止水栓を締めて水が出ないようにする
- ホースと水栓・ヘッドを接続部分から取り外す
- 新しいシャワーホースを水栓・ヘッドと接続する
- 水漏れがないか確認する
シャワーホースが劣化している場合は、新しいものに交換するのが最も簡単な方法です。
ホースが接続されている水栓・シャワーヘッドの接続部分を外し、新しいホースをとりつけてください。
以上の手順でシャワーホースを新しいものに交換すれば、水漏れはなくなるはずです。
ケース④シャワー水栓からの水漏れ
最後にシャワー水栓から水漏れしているケースの直し方についてご紹介します。
水栓からの水漏れは、シャワーヘッドやシャワーホースからの水漏れよりも原因の特定が難しいのが現実です。
直し方も他のケースに比べて難易度が高くなりますので、自信がない方は業者に依頼するのが無難でしょう。
ただし水漏れも困りものですから、とりあえず応急処置の方法について知っておいてください。
【応急処置方法】
- 止水栓を締めて水が出ないようにする
- バルブのネジをゆるめる
- バルブの取っ手を外す
- マイナスの形の部分にマイナスドライバーを差し込む
- マイナスドライバーの持ち手を叩きながら緩め外す
- バルブの先から少し下の方に、防水テープを巻きつける
- 周辺の部品の周りにも同じく、防水テープを巻き付ける
- 元通りに部品を戻す
水栓から水漏れしている場合は、応急処置だけでもかなりの作業数が必要となります。
ただし次の項目で解説するように、修理をするとなるとさらに大変な作業です。
一般の方が対処するのであれば、ご紹介した応急処置を行って業者に修理を依頼してください。
開閉バルブの不具合
シャワー水栓から水漏れしている場合、開閉バルブの不具合が原因だと考えられます。
開閉バルブの不具合が起きている場合、水栓の分解などの専門的な作業が必要です。
そのため業者に修理をしてもらうまでの応急処置にとどめ、ご自身では修理作業をされないほうが良いでしょう。
浴室で使用される水栓は3タイプ
シャワーヘッドからの水漏れには、水栓が原因となるケースもありました。
一般的に浴室で使用される水栓は、「ツーハンドル混合栓」「シングルレバー混合栓」「サーモスタット混合栓」の3種類です。
これからシャワーヘッドの水漏れを直したいと考えている方に向け、3種類の水栓の特徴についてご紹介します。
ツーハンドル混合栓
「ツーハンドル混合栓」とは、お湯のハンドルと水のハンドルの2つがついているタイプの水栓です。
お湯が出る量と水が出る量を手動で調節して、好みの湯温に調整します。
高温のお湯と水が混ざって、同じ蛇口から出てくるタイプと考えてください。
手動で調整しなければならず使い勝手はよくありません。
しかしシンプルな作りで修理やメンテナンスがしやすく、寿命が長いことがメリットです。
シングルレバー混合栓
「シングルレバー混合栓」とは、ハンドルがひとつしかないタイプの水栓のことです。
「ツーハンドル混合栓」では、お湯と水、2つのハンドルがついていました。
しかしシングルレバー混合栓ではハンドルがひとつしかなく、上下・左右に動かして水や湯温の調整を行います。
右に回せば湯温が下がり、左に回せば湯温が上がる。
さらにハンドルを上に動かせば水が止まり、下に動かせば水が出る…との動きをする水栓がシングルレバー水栓に該当します。
サーモスタット混合栓
最近広く用いられているのが、湯温を自動的に調節してくれる「サーモスタット混合水栓」です。
左右に2つのハンドルがついていて、ほとんどの場合、右側のハンドルで水の出る量やシャワーとの切り替えの調整を行います。
そして左側のハンドルで、湯温を設定するタイプです。
自動的に湯温が調整されるため便利ですが、水栓本体が高額なのがデメリットとなります。
構造が複雑なため、他のタイプに比べて修理も簡単ではありません。
手に負えないときは速やかに修理業者へ
シャワーヘッドからの水漏れを直す方法について解説してきました。
一般の方でも簡単に直せるケースもありますが、中には専門的知識がなければ修理が難しいケースもあります。
「シャワーヘッドからの水漏れが手に負えない…」と感じられたら、すぐに修理業者に相談されることをおすすめします。
ただシャワーヘッドの水漏れは多く経験することではありません。 初めて業者にご依頼されるなら、次の3つの依頼先から選べば安心です。
メーカー
まずはシャワーヘッドの製造メーカーです。
今まで使っていたシャワーに関する部品について、専門的な知識があるため安心しておまかせできるでしょう。
保証期間内であれば、無償で修理してもらえるかもしれません。
しかしメーカー修理は価格が割高です。 また他のメーカーのものに交換してもらうこともできません。
保証がない場合は、費用面・製品の選択面ともにデメリットが多いと考えられます。
工務店
住宅建設でお世話になった工務店に依頼するのもひとつの方法です。
アフターサービスの一環として、良い対応をしてもらえる可能性があります。
ただし工務店は住宅建設をするところであり、水回り設備専門の業者ではありません。
もしかすると依頼した工務店ではなく、その他の水道業者を紹介される可能性もあります。
水道修理業者
水道修理業者は、水回りのトラブル・修理の専門業者です。
したがってシャワーヘッドの水漏れトラブルについても、その他の業者と比べて知識・技術力・実績ともに勝るケースが多いでしょう。
水栓に原因がある場合などの複雑なトラブルにも対応してもらえるはずです。
水道修理業者に依頼すれば、メーカーの指定なく新しいヘッドやホースが選べます。
またメーカーに比べて価格が安いこともメリットです。
シャワーヘッドの水漏れへの対処が難しければ業者に相談を!
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、シャワーヘッドからの水漏れの直し方がご理解いただけたと思います。
シャワーヘッドからの水漏れは、原因によっては一般の方でも簡単に対処可能です。
しかし水栓からの水漏れなど、複雑な原因がある場合は業者に依頼するのが無難でしょう。
生活水道センターでは、シャワーヘッドからの水漏れにも即時対応できるよう、24時間・365日体制で対応しています。
基本料金5,000円~で承っておりますので、ご自身での対処に不安がありましたらぜひご連絡ください。
あらゆる水道トラブルの工事・修理なら生活水道センター
ぜひお問い合わせください。
監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
美容師
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