- 投稿日: 2023/07/12
- 更新日: 2024/03/07
【悲報】トイレ水漏れで高額請求?損しない方法は?
目次
1.高額請求のおそるべき実態とは?
我々生活水道センターでは、30年近くお客様と向き合い続けるなかで、実に多くの方々が悪徳業者に苦しめられている実態を目にしてきました。同業者として、このような業者が大手を振って世の中にのさばっていることが許せませんし、また少しでもこのような被害に遭う人が減るよう、情報提供を続けることが当社の使命であるとも信じています。
さて、各地域にある消費生活センターへ寄せられた相談内容によりますと、近年水まわりリペアに関する高額請求の問題が増えているそうです。しかも、トイレにまつわるものが多いのだとか。おそらく、少々使えなくてもなんとかなる台所や洗面所の水道などと異なり、トイレは1日使えないだけでも大変なことになります。
それだけに、
「トイレの水漏れを直してもらように依頼したら、総額600万円を請求された」
とか
「マグネットには数百円と書いてあったのに、請求されたのは数十万円だった」
といった被害が後を絶たないようです。
2.ボッタクリの特性
さて、悪徳な商売を営む不当業者に依頼してしまうことを避けようとしたら、相手がどんな特性を有するかを知っておく必要があります。
悪徳業者にどんな特徴があるかについて紹介しましょう。
2.1 会社の名前を言わない
時代劇でも「名を名乗れ」といったセリフがよくありますが、お客様に自分たちの会社の名前をはっきりとお伝えすることは、ありとあらゆる営業業務の基本といえます。
しかし、企業名をちゃんと名乗らなかったり、ホームページに出してある名称と異なるものを名乗った場合、怪しい業者だと思ってほぼ間違いありません。
なぜなら、商売の基本、それは自分たちの存在をお客様に広く認知していただいて、今後長くお付き合いができるようにすることだからです。初めからそれができない、あるいはしないということは、何かヤバいことをしている可能性が高いです。
2.2 料金がめちゃくちゃ高いor安い
ホームページやチラシ、あるいはマグネットなどに提示してある料金が、ほかの業者と比べて極端に高い、あるいは安い業者も注意が必要です。
「高いところはともかく、どうして安いところも注意しないといけないの?」
料金が高すぎる業者には、そもそも依頼する人もいないでしょうから、被害もそんなには出ないでしょう。しかし、あまりに安いところは、その安さにつられてつい依頼してしまう人が後を絶たないため、被害も続発するというわけです。
一見、お値打ち価格で修理をしてくれる業者は、庶民の味方のよい業者のようにも思えます。しかし、2021年の10月現在において、東京都において許されるもっとも低い賃金は1,000円ちょっと。つまり、水廻りに関する経験が何もない人であっても1時間働いてもらおうとすると、1,000円以上は費用がかかるのです。
それに加えて、社員の教育&訓練にかかる費用や、営業車、そして様々な業務用機器や薬剤などを揃える費用を考えると、数百円程度の料金設定は、どうしても無理が生じるのです。
じゃあ、企業を維持するためにどうやって採算をとるのかといえば、おそらく当初提示した金額から、なんだかんだいいつつ追加で費用を徴収していくことしか考えられません。
ちなみに当社では、みなさんに安心してご依頼いただけるよう、
基本料金5,000円 + (作業料+材料費)
という明瞭な料金設定をしております。
さらに詳しい費用が知りたい場合は、ぜひ無料見積りを御利用ください。
2.3 飛び込みでやってくる
「水道局からの指示でやってきました」
とか、
「ただいまキャンペーン中なのでお伺いしました」
というように、ある日突然飛び込みでやってくる業者にも注意が必要です。
2.3.1 公的機関を名乗る詐欺
なぜならば、まず第一に、行政機関というものはこちらから要求しない限り、絶対に動いてはくれないからです。
たとえあなたがコロナ禍で住むところや食べるものがなくて困っている。こんなギリギリの状況にあったとしても、自ら市役所や社会福祉協議会に出向くか、あるいは地域の民生委員さんなどに助けを求めない限り、行政側からの助けの手はまず差し伸べられません。
現在の日本の地方行政は、かなりギリギリの人員体制です。従って、行政の方が向こうからたずねてきてくれるなんてことはまずありません。ですから「市役所のほうから~」と飛び込みにてやってくるところはほぼヤバいところだということで間違いないでしょう。
2.3.2 キャンペーンを名乗る詐欺
次に、
「いま、当社でキャンペーンをやっていますから、特別に水漏れを安く修理しますよ」
という業者も正直いって怪しいです。
なぜなら当社もそうですが、まともな修理業者というものは基本的に忙しく、御連絡をしてくださったお客様のところを回るだけで精一杯な状態です。それなりの腕があれば、以前利用してくださったお客様がリピートで呼んでくださったり、あるいは以前御利用されたお客様からのご紹介でといった具合に、とくに宣伝をしなくてもお客様はどんどん来てくださいます。
また私たちは、御自宅で修理が可能な程度のトラブルでしたら、むしろお客様ご自身で直していただきたいと願っており、当社でも様々な修理方法を掲載しています。ましてや困ってもおられないお客様のところに一方的に押しかけて修理を請求するなんてことは絶対にしておりません。
さらに現在のご時世、感染症対策もあり、日々、誰と接触したかということに皆が神経をとがらせています。そんなときに、事前に予約もせずに家にいきなり押しかけてくる非常識な人といえば、
「押し売りか、宗教の勧誘か、あるいはあなたのお母様ぐらいよ!」
とうちの妻も言っております(汗)。ですから、アポイントもなく飛び込みでやってくる業者。これはかなり怪しいだと思って間違いないです。
2.4 ネットにて上位表示されている
「これ、知ってる。たしか『広告』って小さな文字で書いてあるところはちょっと注意したほうがいいんだよね」
当社のサイトでもたびたびご紹介している「リスティング広告のワナ」ですが、実は2020年2月現在、また新たな動きが出てきているようです。
以前、こちらのサイトで
「ネット検索で一番上に表示をされても、『広告』と書いてある業者はお金を払ってそこに広告を出しているだけだから、無条件で信頼することはNG」
という内容をお知らせしたと思います。
しかし、最近では、
「『広告』とついていない、本当に上位表示された業者であっても、無条件で依頼するのは危険」
こちらが現状なのです。
実はグー●ル等のWeb検索サイトで上位表示されやすくするには、記事の書き方に幾つかおさえるべきコツがあります。これを「SEOライティング」というんですが、実はぼったくり業者たちもこれをしっかりと勉強して、それなりに上位表示されるような記事を書くようになってきたそうなんですね。
ですから、お困りの際はネットで検索して無条件で依頼ということは避けられたほうが無難というわけです。
3.信頼できる業者選びのポイント
ここからは、信頼できる業者セレクトのためのコツを紹介していきます。
3.1 水道局指定業者
<p「ここは決められた機材もあるし、資格のある人員もいる。住民の工事をまかせても大丈夫だ」
このように行政側が実力を認めて選び出した業者。これを「水道局指定業者」といいます。上下水道を安定して維持や管理をするのは行政の役目なので、ちゃんとしたところをセレクトするとともに、行政のホームページなどでも広くお知らせしているんです。
ですから、修理業者を選ぶ上では、真っ先に押さえておきたいポイントです。
お住まいの地域で指定業者を探したいときは、行政の公式ホームページ内を検索すると、名称や所在地、連絡先などを探すことができますよ。
3.2 見積もりが無料
適正業者を探すさらなるコツとしては、さきほどご紹介した指定業者のなかから数社を選び、見積りを提示してもらうとよいでしょう。現場を実際にみて見積りを出してもらうことで、よりはっきりとした必要経費が分かるからです。
ただし、見積りそのものに高額な費用が掛かってしまうと、複数の業者に依頼をすることが難しくなります。ですから見積り費用無料のところを選んで頼むようにしましょう。
4.高額請求に屈しないで!
4.1 クーリングオフ制度
「先日頼んだ業者に何十万円もお金を払ってしまったんだけど、どうやらぼったくりだったようだ。修理代金はもう取り返せないの?」
このようなときに役にたつのが「クーリングオフ制度」です。
これは特定商取引法に規定されていて、一旦取り決めしてお金を支払ってしまっても、決められた時期内だったら、条件を問わず、その契約のキャンセルが可能というものです。トイレの修繕といった対面販売ですと8日間は大丈夫です。
どのようにやるかというと、手紙やはがきにこの契約をキャンセルする旨をしっかり書き「簡易書留」や「特定記録郵便」つまり、送った証拠が残るような方法で相手に通知をするのです。送った書面はしっかりとコピーして控えをとっておきましょう。
クーリング・オフの方法 | 消費生活情報 | 消費生活情報 あいち暮らしWEB (pref.aichi.jp)
しかし、もしも相手の業者が連絡先を提示していなかったり、ウソの会社名を名乗っていたりするなどして相手と連絡が取れない場合は、事実上この制度が使えなくなってしまいます。契約時には十分に注意してください。
4.2 水漏れ払い戻し制度
「知らないうちの壁の中で水が漏れていて、高額な水道代を請求されてしまった」
このように、自然災害や、使用者の責任ではない原因によって多額の水道代がかかってしまったときに、救いとなる制度があります。
それが「減免申請」です。
3.1でもご紹介させていただいた指定業者に調査と修理を行ってもらって、水漏れの原因が使用者にない旨を証明してもらえば、役所へ必要な書類を出すことで、水道代の負担がある程度軽減されるチャンスがあるのです。
適用される条件や、詳しい申請方法は地域によって違いがありますので、興味のある方はお住いの地域の水道局に聞いてみてください。
まとめ
トイレ漏水による高額請求を避ける方法は以下3つ。
①悪徳業者の手口を知っておく
②指定業者から複数見積もりを取る
③高額請求されても最後まであきらめない
監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
美容師
管理美容師
- < 趣味 >
- ピアノ
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