- 投稿日: 2023/04/26
- 更新日: 2024/02/09
トイレつまりに効果的な「ローポンプ」のメリットと購入できる場所
トイレ詰まりなどの水道トラブルでお困りの方に向けて、「ローポンプ」について解説していきます。
水道が詰まったときに心配なのが、「業者に依頼するといくらかかるのだろう?」ということではないでしょうか?もし料金が不安であれば、「ローポンプ」で詰まり解消に挑戦してみてください。
今回の記事では、トイレ詰まりに効果的なローポンプのメリットや使い方、購入場所・価格などをご紹介します。ご覧いただければ、ご自身でトイレ詰まりを解消するための方法がおわかりいただけるはずです。
ローポンプとは
ローポンプとは、トイレ詰まりなどに使える道具のひとつです。排水の詰まりに対して強力に圧力をかけられ、固形物を取り除けることもあるほどの力を持ちます。
仕組みはラバーカップとほぼ同じです。排水口に対して圧力をかけて、詰まりを解消させます。上部にはハンドルがついていて、ハンドルを上下に動かすだけで圧力をかけられ、詰まりを解消できる可能性があります。
もちろんすべての詰まりを解消できるわけではありません。しかしトイレ詰まりなどに高い威力を発揮する道具のひとつであるのがローポンプです。
ローポンプとラバーカップの違いは何か
ローポンプとほぼ同じ仕組みを持つのが「ラバーカップ」ですが、両者には違いがあります。
【違い】
- ・詰まりに対する効果の高さ
- ・価格
- ・操作性
両者の違いは主に、「効果」「価格」「操作性」の3つとなります。
トイレ詰まりなどの排水トラブルに使う道具として、広く知られているのが「ラバーカップ」です。しかしラバーカップでは詰まりに対してかけられる圧力があまり強くありません。その点ローポンプであれば、より強い圧力をかけられるため高い効果を発揮してくれます。
またラバーカップよりもサイズが大きく、上部に上下させるためのハンドルがついています。見た目は機械のようです。ラバーカップが力を使うのに対して、ローポンプはハンドル操作だけで使えるため力がいりません。
ただしローポンプは効果と操作性の高さとともに、価格も高い傾向です。20,000円前後が相場であり、サイズも大きいため一般家庭では購入したり保管したりしにくいでしょう。ローポンプとラバーカップは似ていますが、以上の3つの点において違いがあります。
ローポンプのメリット
それでは次に、ローポンプのメリットについて見ていきましょう。
メリット1:自分で速やかにトイレ詰まりを解消できる
ひとつめのメリットは、業者に依頼しなくても、自分ですぐにトイレ詰まりを解消できることです。
ラバーカップでは威力が弱く、詰まりを解消できないことも少なくありません。しかしローポンプが準備されていれば、ほとんどの詰まりを解消できるでしょう。
もちろん解消できない場合もあるため過信はできません。しかし業者に頼らず、自分自身で解決できることが増えるはずです。
メリット2:水道修理業者に支払う出張費や工事費を削減できる
水道修理業者に支払う出張費・工事費などを削減できるのもメリットのひとつです。
ローポンプがなければ、トイレ詰まりが起きたときには業者に来てもらわなければなりません。すると出張費や工事費などで何万円もの支払いになることもあるでしょう。しかしローポンプを使って自分で解決できれば、業者に支払う費用はゼロです。
もちろんローポンプを購入するための費用は必要となります。しかし排水の詰まりを何回か解消できれば、総額としては節約できるはずです。
自分でトイレ詰まりを解消できることは、業者への支払いコストの削減にも繋がります。
メリット3:力の弱い方も使える
続いてご紹介するメリットは、力の弱い方でも使いやすいことです。上部についているハンドルを上下するだけで良く、力のないご高齢の方や子どもでも使いやすい構造となっています。
ラバーカップは意外と使い方が難しいものです。排水口に密着させた後、力を入れて瞬時に引き抜かなければなりません。ローポンプであれば力も瞬発力もいらず、排水口に密着させられていれば詰まり解消効果を発揮してくれます。
ラバーカップを引き抜く力のない方であれば、ローポンプを使ったほうが効果を期待できるでしょう。
メリット4:トイレに物を落とした際に拾える
最後に、トイレに物を落とした際に拾えることもメリットと言えます。威力の高さから、カギやスマホ、ハンカチなどの固形物でも吸い上げられる可能性があるためです。
トイレの水が流れる瞬間に、大切な物を落としてして詰まってしまった…ということもありえるでしょう。詰まりを解消するのも大切です。しかし大切なものを取り戻すほうが大切だと感じられることもあるはずです。ローポンプがあれば、落としてしまった大切な物を拾い上げられるかもしれません。
ローポンプの購入場所と価格
それでは次に、ローポンプの購入場所と価格についてご紹介します。具体的な製品をあげながら解説していきますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
メーカー | 製品名 | 参考価格 | 購入場所 |
アサダ | ローポンプスーパープラス | 25,300円(税込) | インターネットショップ |
アサダ | ローポンプスーパープラスケース付 | 32,780円(税込) | インターネットショップ |
カンツール | バリューPONTA | 12,100円(税込) | インターネットショップ・公式サイト |
ローポンプのおすすめ製品を見ると、10,000~30,000円と価格帯は幅広くなっています。ご紹介した製品はAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのインターネットショップで購入できるものです。製品によってはモノタロウやヨドバシ.comなどでも販売されています。
もしかするとお近くのホームセンターでも販売されているかもしれません。緊急性の高い詰まりが発生しているなら、ホームセンターも含め、上記の販売場所で探してみてください。
ローポンプが使える箇所
ローポンプはトイレ詰まりだけに使えるものではありません。その他の排水詰まりにも効果を発揮してくれます。
どれだけ活用できるかは、購入の際の決め手となるはずです。どのような箇所で使えるのか、代表的な例についてご紹介していきます。
使える箇所1:キッチン
ローポンプはトイレだけでなくキッチンでも使えます。しかし簡単な詰まりでなければ解消は難しいでしょう。なぜならキッチンの排水管には、油汚れが付着しやすいためです。
油による詰まりや長年に渡る汚れがこびりついた汚れであれば、排水管の洗浄が必要となることも少なくありません。たとえば普段から、残った食べものやフライパンの残り油などをそのまま流しているようなら、詰まりは頑固になっているはずです。
ただし突発的な詰まりであれば解消できる可能性もあるので、ぜひローポンプで試してみてください。
トイレつまりの原因や直し方を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
関連記事:台所のつまり直し方と排水溝のお掃除方法
使える箇所2:トイレ
ローポンプはトイレ詰まりにもよく利用されます。特に小さな固形物が流れて詰まりが生じた際に活躍してくれるはずです。
トイレットペーパーやティッシュ、排泄物、生理用ナプキン、おむつ、雑巾などであれば取りのぞけるでしょう。
しかしローポンプで対応できるのは、便器に近い部分で詰まっているときだけです。もし詰まりの原因であるものが排水管の奥のほうまで流れている場合、対処できない可能性があります。また生理用ナプキンやおむつは水分を吸収しやすいため、対処が難しくなりがちです。場合によっては便器を取り外さなければならなくなることもあります。
しかし簡単な詰まりであれば対処できるでしょう。トイレ詰まりが起きたら、まずはローポンプでの対処をおすすめします。
トイレつまりの原因や直し方を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
関連記事:トイレつまりの直し方!原因や予防方法も詳しく解説
使える箇所3:洗面台
排水口の小さな洗面台でも利用できます。洗面台の排水口に流れるのは基本的に小さなものなので、対処しやすい箇所と言えるでしょう。ただし排水口が小さい分、詰まりが起こりやすい箇所でもあります。
詰まりの原因となりやすい髪の毛や石鹸カス、皮脂などの汚れを除去できれば、詰まりを解消可能です。たとえ固形物が落ちたとしても、ヘアピンなどの小さなものであることが多いため、ローポンプを試してみる価値はあります。
洗面所の排水溝が詰まってしまう原因や対処法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
関連記事:洗面所の排水溝つまり直し方!
使える箇所4:浴室
ローポンプは浴室の詰まりにも対応可能です。お風呂の排水口が詰まる主な原因は、髪の毛と長年にわたり蓄積されたぬめりです。髪の毛とぬめり汚れであれば、ローポンプで吸い上げれば解消されるでしょう。
ただし解消可能なのは、浴室の建材が排水管に流れ込んでいない場合です。古い家屋の場合は、排水管に建材が流れ込んで詰まってしまうことも少なくありません。建材が詰まっている場合は業者に依頼しなければ対処は難しくなるのが事実です。
しかし外から詰まりの原因を判断するのは難しいでしょう。ローポンプがあるようなら、浴室の詰まりにも試してみてください。
お風呂の排水溝が詰まってしまう原因や対処法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
関連記事:お風呂・浴室つまりを簡単に解消する家庭でも出来る方法
ローポンプの使い方
それではこれからトイレ詰まりなどにローポンプを使用する方に向けて、正しい使い方の手順をご紹介します。
STEP1:周辺を養生する
まずは周辺の壁や床が汚れないように、養生しましょう。ビニール袋やビニールシート、新聞紙などを活用して、壁や床を覆ってください。
STEP2:ローポンプを排水口に当てる
養生できたら、ローポンプを排水口に押し当てます。
STEP3:水を少し溜める
ローポンプの先端部分が隠れる程度の水をためます。
STEP4:ハンドルの押し引きを繰り返す
いよいよハンドルを押し引きしてローポンプを操作する段階です。何度かハンドル操作を繰り返すと、詰まりの原因となっているものが手前の方に引き出されてくるはずです。
STEP5:水を流して詰まりが解消したことを確認する
詰まりの原因となるものが取り除けたら、水を流して詰まりが解消されたことを確認してください。正常に流れているようであれば、詰まり解消の作業は完了です。
ローポンプを使用する際のコツ
ローポンプを効果的に使用するには、次のようなコツを意識しながら使うことが大切です。
【使用の際のコツ】
- ・ハンドルを操作しやすい位置にしておくこと
- ・アダプタが必要であればアダプタを付けておくこと
- ・排水口へとしっかりと密着できていて、空気が漏れないことを確認すること
- ・ハンドルを押すときにはゆっくりと、引くときには勢いよく引くこと
最も大切なコツは、ハンドルの押し方・引き方です。反対の動作をしてしまうと、詰まりの原因となる物が奥の方に押しやられてしまいます。
排水口にしっかりと密着させたら、引くときに素早く引くことを意識しましょう。
ローポンプでトイレ詰まりが解消されないときの対処法
もしローポンプを試してもトイレ詰まりが解消されないなら、次のような対処法を試してください。
対処法1:異物を落としていないか確認する
最初に、異物を落としていないか確認してみてください。もしスマホなどの大きな異物で詰まってしまった場合、ローポンプでの解消は難しくなります。ローポンプの威力は強力なので、あまり無理に作業をすると便器や排水管が破損してしまう恐れもあります。異物を落とした場合は、無理に作業をするのは避けてください。
関連記事:異物がトイレつまりを引き起こしたときの対処法と避けるべきNGな行動
対処法2:排水桝に詰まりがないか確認する
次の対処法は、排水桝の詰まりについての確認です。排水桝は詰まりやすい部分に設置されている装置。そのため排水管の途中ではなく、排水桝で詰まりが起きていることも考えられます。
排水桝はトイレや浴室など、給水設備がある場所ごとに設置されることがほとんどです。排水桝の詰まり除去はご自身でも行えますが、排水管を傷つけないように気をつけましょう。
関連記事:排水枡と汚水枡の違いは?それぞれの違いや掃除方法について解説
対処法3:水道修理業者に相談する
ローポンプでトイレつまりが解消できない場合の確実な対処法は、水道修理業者に相談することです。簡単な詰まりであれば5分程で解消されることもあり、自分で作業をするよりも簡単に解消できます。また大きな作業が必要となった場合でも、水道修理業者であれば適切な判断をしてくれるでしょう。
一般の方では解消できない詰まりもあります。状況が悪化する前に、水道修理業者に相談するのもひとつの方法です。
トイレ詰まりに効果的なローポンプ
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、トイレ詰まりへのローポンプの使い方がご理解いただけたと思います。
ローポンプはラバーカップに比べて、威力が高く使いやすい詰まり解消の道具です。しかしすべての詰まりを取り除けるわけではありません。もし解消できなさそうなら、生活水道センターへとご相談ください。土日祝日でも24時間体制で対応しており、ご連絡から最短15分で到着可能です。
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監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
美容師
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