- 投稿日: 2022/12/24
- 更新日: 2024/03/07
【注意!】水道管が凍結したときの対処法&防止法
最近、こんなことはありませんか?
- 蛇口をひねっても水が出てこない
- ここのところ氷点下の日が続いている
- 最近ずっと水道を使っていなかった
- 日当たりの悪い場所に水道がある
実はこのような条件がそろうと、水道管の中の水が凍ってしまいやすくなります。もしも水道が凍ってしまうと、長時間にわたって全く水が出なくなってしまうので、本当に困ってしまいますよね。
わたしは創業27年の水まわり専門職である生活水道センターで長年技術スタッフをしています。いまのように寒い季節は、朝方に「水道管が凍ってしまった」というSOSのお声を本当にたくさん頂戴いたします。わたしたちとしては、皆様すべてのところに直ちにかけつけたいのはやまやまですが、やはり人員には限りがあるため、お待たせしてしまうこともあるのが現実です。
そこで今回は、この記事にて
- 凍ってしまったときの応急処置のやりかた
- 自分でできる凍結への対策
- プロに依頼する際の費用目安
- 適正業者の選び方
などについて述べていきましょう。
この記事を読めば、水道凍結時にどういう行動をとればよいかが分かりますし、適正業者に依頼ができて、お金を無駄にぼったくられることもなくなりますよ。
1.凍ったらどうすればよい?
もしも水道管が凍ってしまったのであれば、最初に何をすればよいでしょうか?
ここからは、「凍ってしまい水が出ないケース」と、 「 管が壊れてそこから水が吹き出しているケース」のそれぞれの状況でなすべきことについて述べていきましょう。
1.1 凍って水が出ないとき
凍結により水が出てこない時、早く溶かしたいからといって直接アツアツのお湯をかけることは絶対に止めましょう。いきなりダイレクトに熱いお湯をかけると、蛇口や配管がこわれます。
まずは、凍っていると思われる部分に厚手の布などをかぶせ、その上よりゆっくりとぬるめのお湯を注ぎましょう。タオルをかぶせることで、急に温度が変わることを防いで水道管の破損が防げるとともに、余熱を使って氷が溶けやすくなります。
お湯の温度の目安としては50度、お風呂でずっと入っているのはちょっと熱いけど、10秒ぐらいなら手を入れられる程度の熱さです。
こうしてしばらく温めたら、少しずつ蛇口をひねって水が出て来るかを確認し、出てくるまで温め続けましょう。なお、昼になって太陽が昇ってくると、自然に溶けて解決するケースもあります。
なお、水が出ないからといって蛇口を全開にしたままで放置してしまうと、いざ水が出てきたときにまわりが水びたしになってしまいます。蛇口はしめておくようにしましょう。
ちなみに、水道管がむき出しになっておらず、筒のような柱でカバーされていることもあります。これは防寒水栓柱といって、凍結を防止するためにつけられているものです。
この場合は、外側の蓋と中にあるフタを外したうえで、直接50度ぐらいのお湯をかけましょう。
「そもそも水道が凍っているから、水やお湯が用意できない!」
こんな場合は、凍っている部分にドライヤーで風を当て続ける方法があります。ちょっと時間がかかるでしょうが、気長に行ってください。また、使い捨てカイロを巻き付けておく方法でもよいでしょう。
1.2 水道管がこわれたとき
3. 修理費用の目安
4.凍結を防ぐには
4.1 保温を行う
4.1.1 水道管を保温する
4.1.2 メーターボックス内の温かさを保つ
4.1.3 給湯器の温かさを保つ
4.2 水抜き栓の活用
ハンドル式の使用方法は次のようになります。
まず水抜き栓についている丸いハンドルを止まるまで時計まわりでひねります。その後、蛇口を開けても水が出ないかどうかをチェックします。できれば屋内に蛇口は全部開けておくと安心です。
なお、このような操作をしても水がまだ出るのであれば、水抜き栓が故障しているかもしれません。そのときは専門家に連絡しましょう。
寒冷地にある新しいアパートなどには、電気式の水抜き栓が備え付けられていることが多いようです。
オートの水抜き栓であれば、中の気温がある程度下がると、センサーが反応し、オートで水を抜いてくれるでしょう。手で動かすタイプであれば、事前にボタンを押せば、水を抜いてくれます。凍結による被害を防止するためにも、寒い時期は電源を切らないようにしましょう。
4.3 水をちょっとだけ流しておく
お住いの地域が寒冷地ではないから、専用の水抜き栓などがない。でも予報等で「冷え込みが予想されている」と言われる夜など、ちょっと心配なときは寝る前に水を少量出しっぱなしにしておくと、管が凍ってしまうことを防ぐことができます。
蛇口をひねって水を鉛筆の芯くらいの細さに調整して、ちょっとだけ流し続けることで水が凍りにくくなります。
ただしこうした方法は水道代が余分にかかるでしょう。出した水はバケツなどに受けておき、翌朝の掃除や洗濯で使いましょう。
さらに、「この冬一番の寒波が到来する」といったケースでは、水を流していても凍ってしまう可能性があります。心配ならば、さらに確実な方法として、水抜きや保温材を用いるのがよいでしょう。
4.4 一晩追い炊きにしておく
5.頼れる業者の選び方
5.1 指定業者から選ぶ
地域の水道局ではある一定の条件をもうけ、その規定を満たしている業者だけを「指定店」として認定しています。水道や下水道に関する事業は住民の暮らしに大きな影響を与えるため、基準を満たした信頼のできる業者だけを選び出し、広く公表しているのです。
ですから、依頼するときはまずこの指定店から選ぶのが鉄則です。
当然わが社は、この指定を受けています。
5.2 ネット広告に条件反射で申し込まない
手軽で便利なネット広告ですが、たとえ検索して真っ先に表示されても、その業者がまともな業者である保証はどこにもありません。最近はお金を積めば、どんな悪徳業者でも上位表示ができるようになってしまっています。
ネット広告から申し込む際は、HPの中身を慎重に吟味して、
・所在地や社長の名前がちゃんと書かれているか
・社員の顔写真などが掲載されているか
・料金体系は適正か
などをよく確認してから申し込むようにしましょう。
5.3 複数見積りをとってから選ぶ
とはいえ、社員の対応や実際の値段などはネットだけでは分からないのが実情です。そんなときは、1と2の基準を満たす複数の業者から見積りをもらい、比較するとよいでしょう。もちろん、無料でみつもってもらえるところから選びましょう。
6.毎年凍結するならプロに相談しよう
冬になると水道が凍ってしまうトラブルがたくさん起こります。こうした問題を防ぐためには保温材を使ったり、追い炊き機能を活用したりするのがよいでしょう。
けれども厳しい寒波が来たりすると、このやりかたではトラブルが解消できないことも。また、 水道管がこわれてしまったのであれば、知識のない人が分解や修理作業を進めようとすると、状況を悪化させるリスクもあります。
そんな時、経験豊かな水まわりのプロならば、適切な処置と早期の解決が可能です。処置方法や判断で迷ったり、前もって予防をしたいのであれば、プロに相談するのがよいでしょう。
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まとめ
水道管が凍結してしまった際にするべきことは以下のとおり。
・まずは元栓をしめる
・応急処置を行う
・修理や予防処置については頼れる水廻り業者に相談する
監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
美容師
管理美容師
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