- 投稿日: 2022/10/20
- 更新日: 2024/03/12
洗濯機から水漏れしている原因や対処法について解説
洗濯機から水漏れしているところを発見してしまったら、どのように対処したらいいのでしょうか。
故障しているのであれば、すぐに買い替える必要がありますが、すぐに買い替えられるものでもありません。
できれば修理などをして、今の洗濯機を使い続けたいですよね。
修理するにあたって、洗濯機が水漏れしている原因はどこにあるのでしょうか。
また水漏れしないための対処法などはあるのでしょうか。
今回は、洗濯機が水漏れしている原因や対処についてご紹介いたします。
洗濯機が水漏れしたときの原因と対処法
洗濯機から水漏れしている場合、どういった原因が考えられるのでしょうか。 水漏れを確認したら、どういった対処法があるのでしょうか。 洗濯機が水漏れしたときの原因と対処法をそれぞれご紹介します。
最初に蛇口のタイプをチェック
洗濯機の蛇口には、3種類あります。 蛇口から水漏れしている場合、主にネジの緩みや接続部品の劣化が考えられます。 水漏れを見つけたら、まず蛇口のタイプをチェックして原因を探していきましょう。
横型単水栓(万能ホーム水栓)
築年数が古い物件で多く使用されているのが、横型単水栓です。 見た目は、一般的な蛇口の形をしています。 全自動洗濯機を設置する際は、ニップルといった部品で給水ホースと蛇口を接続して使用します。 蛇口から水漏れしている場合、 ニップルが劣化しているかもしれません。 ニップルが劣化していたら新しいものに交換しましょう。
洗濯機用水栓
最新型の蛇口ではありませんが、こちらも多くの物件で使用されています。 見た目は、横型単水栓とそれほど変わりはありません。 横型単水栓との違いは、全自動洗濯機を設置する際にニップルを使用しないところです。 蛇口の先端に傘のような部分があり、排水口がすこしくびれています。 この形のおかげで、ワンタッチで給水ホースと洗濯機の接続が可能です。 洗濯機用水栓の蛇口から水漏れしている場合は、 給水ホースやネジの緩みが考えられます。
止水弁付洗濯機用水栓
新築など最近の物件には、こちらが多く採用されているでしょう。 蛇口のハンドルがない代わりに、止水弁が付いています。 給水ホースが蛇口から外れた場合でも、水が大量に流れない特徴があります。 そのため、水漏れ被害を最小限に抑えてくれるでしょう。 こちらの蛇口も、ニップルを使用せずに給水ホースとの接続が可能です。 止水弁付洗濯機用水栓の蛇口から水漏れしている場合は、洗濯機用水栓と同様に 給水ホースやネジの緩みが考えられます。
蛇口付近の水漏れ
蛇口ではなく、蛇口付近で水漏れしている場合があります。 蛇口付近の水漏れで考えられる原因は、4つあります。 どういった原因があるのか、それぞれ確認してみましょう。
ナットが緩んでいる
蛇口の下から水漏れしている場合は、ナットが緩んでいる可能性があります
。 こちらは、ハンドル式の蛇口に当てはまる水漏れの原因です。
蛇口の下から漏れている場合は、モンキーレンチでナットを締め直しましょう。
ナットの形状によって使用できないモンキーレンチもあります。
ホームセンターなどで使用可能なモンキーレンチを用意しましょう。
ナットを締め直す際は、時計回りで締め直します。
締め直す際に、必ず元栓はあらかじめ締めておきましょう。
洗濯機の給水栓は蛇口以外に元栓もあります。
水道メーターの近くにあり、戸建ての場合は敷地内の地中にあります。
マンションなどの集合住宅の場合は、玄関近くにあるでしょう。
ナットを締め過ぎると、ハンドルが回しにくくなる場合もあります。
締めすぎには、十分注意が必要です。
パッキンの劣化
次に、 蛇口のパッキンが劣化して水漏れしている場合です 。 蛇口には、三角パッキンとコマパッキンの2種類が使用されています。 どちらかが劣化していると水漏れしてしまいます。 ナットを締めても改善されない場合は、パッキンの交換を行いましょう。 パッキンの交換には、ハンドルを外して複数の部品を取り除く必要があります。 難しいと感じたら、業者に依頼しましょう。 個人で交換を行う際は、ホームセンターなどで対象のパッキンを用意して交換を行います。
蛇口と配管に隙間ができてしまっている
蛇口がついている壁から水漏れしている場合は、蛇口と配管に隙間ができている可能性があります。 隙間ができていると、そこから水漏れが発生して、壁がじんわり濡れているといった状態になります。 蛇口と配管に隙間ができている場合は、業者に依頼して隙間を埋めてもらいましょう 。 一度蛇口を外して、つけ直す必要があります。 配管の状態によっては、追加で補修工事をしなければならない可能性もあります。 個人で行うと配管を傷つけてしまう恐れもあるため、業者に依頼してつけ直しをしてもらいましょう。
蛇口とニップルが正しく繋がっていない
こちらは、横型単水栓で考えられる水漏れの原因です。
横型単水栓は、ニップルを使用して給水ホースと蛇口を接続し給水を行います。
ニップルが正しく装着されていないと、空いた隙間から水が漏れてしまいます
。 装着する際は、不備がないか装着後に水漏れの確認を行いましょう。
洗濯用水栓や止水弁付洗濯機用水栓は、ニップル無しで給水ホースの接続が可能です。
給水ホースの付属品でニップルがついていても、使用してはいけません。
無理やり装着してしまうと、蛇口に傷をつけてしまう可能性があります。
蛇口の種類を確認してから、装着しましょう。
取りつけ方法は、蛇口を締めてから行います。
ニップルは、4本のネジを使って給水ホースを装着します。
ニップルに取り付けられているネジを取れない程度に緩めましょう。
そのあと、蛇口に押し当てて均等に締めていきます。
最後に、給水ホースを接続するプラスチック部分を時計回りで締めて固定します。
排水ホースや排水口からの水漏れ
排水部分も水漏れしてしまう可能性がある場所です。 考えられる原因や対処法を、それぞれ確認してみましょう。
排水ホースと排水口の接続不良
洗濯機の振動で排水ホースと排水口の接続部分が、緩んでしまう場合があります
。 緩んだり、外れてしまったりしている場合は、つけ直しが必要です。
洗濯機によっては、70kg以上するものもあります。
一人暮らしの方や高齢者では、排水部分のつけ直しは難しいでしょう。
つけ直しが難しい場合は、業者に依頼してつけ直しをしてもらいましょう。
防水パンを設置して、排水口と洗濯機の間に高さを持たせる対処法もあります。
洗濯機と排水口の間に数cmの高さができ、水漏れしても防水パンが受け皿として床やベランダの浸水を防いでくれます。
また洗濯機が安定するため、振動の軽減にも繋がります。
つけ直しを個人で行う場合は、洗濯機の電源を落としアース線を外してから行いましょう。
次に、給水線を締めて余計な水が流れてこないように給水ホースを、洗濯機から蛇口の順番で外していきます。
給水ホースが外せたら、かさあげ台を使用して排水口と洗濯機の間にスペースを作りましょう。
かさあげ台が動いて、手を挟んでしまう危険性があります。
怪我がないよう、十分注意しながら行いましょう。
スペースができれば、排水ホースを取り外して再度つけ直します。
排水口によっては、排水エルボと呼ばれるL型の排水口があります。
排水エルボの確認ができたら、そこに排水ホースを差し込みましょう。
差し込んだあとは、接続不良を避けるために金具を使って、排水ホースと排水エルボを固定します。
金具がない場合は、結束バンドでも代用可能です。
排水エルボが見当たらない場合は、排水ホースを直接差し込みましょう。
エルボがつまる
排水口と排水ホースを接続しているエルボがつまって、水漏れしている可能性もあります
。
エルボとはL型の筒で、排水口と排水ホースをつなぐ、排水管の役割をしています。
L型になっているので、ゴミがつまりやすいです。
ティッシュやマスクなどを洗濯してしまうと、排水と一緒に流れてしまい、エルボをつまらせてしまう場合があります。
節水効果の高い、ドラム式洗濯機もエルボをつまらせてしまう原因の一つです。
節水効果により、排水が少なくゴミを十分に流せない場合があるからです。
洗濯をする際に、ティッシュなど流れやすいものがないか確認しましょう。
エルボのつまりが原因で水漏れしている場合は、ゴミを取り除きましょう。
洗濯機の電源を落とし、余計な水が流れないように給水ホースを外します。
かさあげ台などを使用して、エルボを取り出します。
歯ブラシやスポンジを使い、汚れやゴミを取り除きましょう。
エルボを掃除する際は、排水口も合わせて掃除しておきましょう。
エルボ以外にも、排水管がつまっている可能性もあります。
パイプクリーナーなどを使って、つまりの原因を取り除きましょう。
排水ホースの破損
最後に、
排水ホースが破損して水漏れしている場合です
。 樹脂でできている排水ホースは傷みやすく破損しやすい特徴があります。
洗濯機の下を通して設置していると、踏んで排水ホースを破損させてしまう可能性もあります。
破損部分がないか定期的に確認しましょう。
長年使用していると、排水ホースも劣化します。
2〜5年を目安に買い替えましょう。
排水ホースは、ホームセンターなどでも購入は可能です。
純正のホースが推奨されていますが製品によっては、廃盤もあります。
取りつけできるものを購入しましょう。
取り付ける際は、ホースクリップを緩めて、ホースを取り外します。
購入したホースの長さを調節してホースクリップで取り付けします。
取り付けが完了したら、排水口にも取りつけましょう。
排水ホースの交換は、個人でも行えますが難しいと感じたら、業者に依頼しても問題ありません。
洗濯機本体からの水漏れ
洗濯機の本体や洗濯機の下だけ水漏れしていたら、洗濯機が原因の可能性があります。 故障しているのでしょうか。 水漏れしている原因をそれぞれ確認してみましょう。
ゴミ取りフィルターのつまり
洗濯機には、ゴミ取りフィルターがあります。 糸くずなどを洗濯物から取り除いてくれる役割があり、ゴミが溜まりやすい場所です。 ゴミが溜まりすぎてしまうと、排水が正常にできなくなり水漏れを発生させてしまいます 。 ゴミ取りフィルターが原因で水漏れしている場合は、綺麗に掃除しましょう。 洗濯機の種類によって、ゴミ取りフィルターの場所は異なります。 縦型洗濯機であれば洗濯機内に、ドラム式洗濯機であれば前面の下のほうにあります。 洗濯機のゴミ取りフィルターが、どこにあるのか把握しておきましょう。 歯ブラシや雑巾などを使い、汚れを綺麗に取り除きましょう。
洗濯機本体の故障
最後に、洗濯機の故障です。 考えたくもありませんが、 故障が原因で水漏れをしているかもしれません 。 ゴミ取りフィルターや洗濯機内の掃除をしても水漏れしている場合は、故障している可能性が非常に高いです。 個人で原因が特定できない場合は、すぐに業者に相談してみましょう。 水漏れを放置していると、漏電事故にも繋がります。 メーカーか業者に依頼して原因を突き止めてもらいましょう。 保証期間内であれば、無料で修理や交換をしてもらえるでしょう。
洗濯機の水漏れを防ぐ方法
水漏れを防ぐために、日頃から行える対処法はあるのでしょうか。 水漏れを防ぐ方法がいくつかあります。 それぞれ確認して、水漏れを未然に防ぎましょう。
洗濯物を沢山入れすぎない
洗濯可能容量をまもって、洗濯しましょう。 洗濯物を入れすぎてしまうと、洗濯中の振動が大きくなってしまいます。 振動が大きいと、洗濯機本体のモーターに負荷がかかり故障の原因にもなります 。 負荷が大きいと、商品の寿命を縮めてしまうでしょう。 また振動によって、給水口と給水ホースで接続不良を引き起こす場合もあります。 排水ホースと排水口も同様です。 洗濯する量は、可能容量の7〜8割程度に抑えるのが理想です。 まとめて洗濯したい方は、容量をまもって洗濯してください。 洗濯物の入れすぎは、汚れの落ちや濯ぎ残しにも影響します。 臭いの原因にもなり、衛生的ではありません。 洗濯物の量が多いときは、複数回に分けて洗濯しましょう。
洗濯後は蛇口を閉める
洗濯後に、蛇口を締めると水漏れ防止に繋がります 。 忘れてしまいそうだと感じたら、蛇口をこまめに閉める習慣を身につけましょう。 寝る前や出勤前など、長時間、洗濯機から離れて手が離せない場合など、自分の生活の中に蛇口を締める習慣を取り入れてください。 蛇口を開きっぱなしにしてしまうと、蛇口や給水ホースに負担がかかり、劣化を早めてしまいます。 洗濯のたびに蛇口の開閉を行うのが面倒だと感じる場合は、水漏れストッパー機能がついているニップルを使用しましょう。 蛇口と給水ホースが外れてしまうと、床やベランダが水浸しになってしまいます。 設置場所や建物によっては、浸水被害がほかの方にも影響する場合があります。 フローリングなどの床材によっては、張替え工事をする必要が出てくるでしょう。 万が一、外れた場合でも被害が最小限で収まるよう工夫しましょう。
蛇口にオートストップジョイントをつける
オートストップジョイントをつけて、水漏れを防ぐ方法もあります。 オートストップジョイントは、給水を自動的に停止する機能がついた水栓です 。 給水栓が外れた場合でも自動的に給水が停止するため、浸水被害を防ぎます。 蛇口をこまめに締めるのが面倒だと感じる方は、こちらを使用するのもいいですね。 人によっては、洗濯をかけて出かける方もいます。 自宅に不在のときでも、安心して洗濯機を稼働させられます。 通販サイトでも購入は可能ですが、購入する際はメーカーが推奨している製品を選びましょう。
部品の接続部を定期的にチェックする
水漏れを予防するには、接続部のチェック も必要です。 排水エルボやニップルなど、接続部品を使用している場合は定期的な確認を行いましょう。 排水エルボやニップルは、緩みや接続不良が起こりやすい場所でもあります。 またゴムパッキンやホース類も傷みやすい部品です。 早い段階で交換できれば、洗濯機本体への負担も少なく、故障にも繋がりにくくなります。 定期的な交換や確認をして、水漏れを未然に防ぎましょう 。
定期的に掃除する
定期的な掃除も水漏れを未然に防ぐ予防になります。
汚れやゴミが溜まっていると、排水ホースがスムーズに行えません。
ゴミ取りフィルターの掃除や排水管など、ゴミが溜まりやすい場所を定期的に掃除しましょう。
掃除を習慣化すると、部品の破損や接続不良の早期発見にも繋がります
。 フィルターの掃除を怠ると、洗濯物にも影響があります。
洗濯槽の臭いや汚れの付着など、衛生的ではありません。
フィルターの掃除は、毎日行うのが理想的です。
難しい場合は、1か月に1回や数か月に1回など自分のタイミングで掃除しましょう。
洗濯機以外にも、定期的に掃除をすることで、修理や故障など水回りのトラブルを防ぐことができます。こちらの記事でトイレタンクの清掃方法や掃除の際の注意点をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
意外と知らないトイレタンクの掃除方法を紹介
防水パンを設置する
最近の物件には、すでに設置されているところも多いでしょう。 防水パンがあると、洗濯機が安定して設置ができるほか、水漏れを防止する役割もあります。 防水パンに水が溜まるので、水漏れが起こっても床やベランダの浸水を防げます。 最近は室内に洗濯機を設置する物件が多いので、防水パンは床浸水を防ぐためには必要なアイテムです。 浸水がひどい場合、フローリングを張り替える必要があります。 水漏れの修理以外にも出費がかさむため、室内の場合は、防水パンの設置も検討してください 。
排水ホースの勾配をチェックする
洗濯機は稼働していると激しく振動します。 振動の影響で、排水ホースが逆勾配する可能性があります。 そのため、定期的に排水ホースの勾配を確認しましょう。 逆勾配してしまうと、逆流の原因にもなり排水ができなくなります 。 水漏れの原因にもつながるので、定期的な確認が必要です 。 勾配以外にも、排水ホースが絡まっていたり、洗濯機にふまれていたりするとつまりの原因にもなります。 排水ホースの勾配を確認する際は、ホースの絡まりなども一緒に確認してください。
洗濯機の水漏れを放置すると?
洗濯機の水漏れを放置しているとどうなるのでしょうか。
室内であれば気付きやすいですが、ベランダなど外に設置している場合は、水漏れをしていても気づきにくいです。
マンションなどの集合住宅の場合、
水漏れを放置していると下の部屋に被害が出る可能性があります
。
ベランダであれば、洗濯物を汚してしまったり、下の階のベランダを水浸しにしてしまったりするでしょう。
室内であれば、天井から水が落ちてきて家具などに被害がでるかもしれません。
状態が酷い場合は、損害賠償や強制退去などのトラブルに発展する可能性もあります。
また水漏れは、カビの原因にもなり衛生的ではありません。
カビ以外にも、部品の劣化や故障にも繋がります。
最悪の場合、洗濯物自体が故障する可能性もあり、
水漏れを見つけたら放置せずに、速やかに対処しましょう
。
水漏れを確認したら業者に相談しよう
いかがだったでしょうか。
今回は、洗濯機が水漏れしている原因や対処についてご紹介いたしました。
洗濯機の水漏れを確認したら、原因を突き止めて迅速に対応する必要があります。
原因によっては、個人での修理も可能です。
必要な部品をホームセンターなどで購入して交換しましょう。
水漏れを未然に防ぐためには、定期的な掃除とメンテナンスが必要です。
掃除を習慣化し、故障や接続不良など水漏れの原因を早期発見しましょう。
水漏れの対処が、自分で難しいと感じたら、メーカーや専門業者に依頼しましょう。
依頼する業者選びに迷っている場合は、ぜひ生活水道センターをご利用ください。
24時間365日年中無休営業している、水道工事のプロです。
水道局指定店として認可されており、年間多くの工事を担当しています。
47都道府県を拠点とし、あなたの街にも最短15分で駆けつけます。
確かな実績と信頼できる資格で、皆さまの水道トラブルの解決をお手伝いいたします。
関連ページ:
ぜひお問い合わせください。
監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
美容師
管理美容師
- < 趣味 >
- ピアノ
ムエタイ