- 投稿日: 2022/10/20
- 更新日: 2024/07/08
冷蔵庫から水漏れしている原因や対処法・定期的にチェックするポイントも解説
冷蔵庫から水漏れしている場合、どういった対処をすればいいのでしょうか。 パニックになってしまいそうですが、対処を遅らせてしまうと中の食材を腐らせてしまう場合があります。 仮に、故障したからといってすぐに買い替えできる品物でもありません。 大型であれば、引き取りをしてもらう必要もありますし、新しい冷蔵庫がくるまで数日かかります。 できれば、自分で原因を突き止めて対処をしたいですよね。
冷蔵庫から水漏れしている場合、どういった原因が考えられるのでしょうか。 また水漏れを確認した際、どのような対処法があるのでしょうか。
今回は、冷蔵庫から水漏れしている原因や対処法についてご紹介いたします。
冷蔵庫から水漏れしたときにチェックすべき場所
水漏れを確認した際、いくつか確認するべき場所があります。 場所によって水漏れしている原因が異なるため、必ず確認を行いましょう。
冷蔵庫の中
冷蔵庫の中を確認して、奥や側面に水滴や水の跡がないか確認してください。 水滴があった場合は、ドレンホースといった冷蔵庫内の水を排水する管がつまっている可能性が高いでしょう。 つまってしまうと排水処理が正常に行えず、冷蔵庫内で水が逆流してしまう場合があります。 冷蔵庫の水漏れを確認した際は、冷蔵庫内に水滴や水の跡の有無を確認しましょう。
冷蔵庫の下
次に、冷蔵庫の下を確認してみましょう。 冷蔵庫を確認しても水漏れの跡がない場合は、冷蔵庫内にあるドレンパンといった部品から水が溢れているかもしれません。 水漏れを長時間放置してしまうと、フローリングなどを傷めてしまう可能性があります。 修理をする際に床も補修する必要がある場合もあります。 水漏れを確認した際は、タオルなどで水を拭きとりましょう。
製氷機
冷蔵庫に製氷機がある場合、水漏れの原因が製氷機の可能性が非常に高いです。 製氷機には、給水タンクから水を補給する給水パイプが設置されています。 給水パイプがきちんと差し込まれていない場合、水漏れを引き起こします。 ほかにも給水パイプ自体が凍ってつまっている場合なども、水漏れを引き起こす原因の一つです。
給水パイプ以外にも、給水タンクの位置がずれている場合も、水漏れを引き起こします。 また給水タンクや製氷皿が破損している場合なども原因として考えられます。 改めて、取りつけ位置の確認や破損部分がないかなど確認してみましょう。
扉が開いてなかったか?
水漏れを確認した際、ドアはきちんと閉まっているか確認しましょう。 開けっ放しにしてしまうと、冷蔵庫内の温度が上がり水量が増えます。 冷蔵庫の排水処理機能より、水量が増えてしまうと処理が追いつかなくなり水漏れを引き起こします。 開け閉めが多いのであれば、数時間空けずに冷蔵庫内の温度が下がるまで放置しましょう。
閉めが緩くなる原因として、ドア付近に食材を配置しているなどがあります。 できるだけドア付近に食材を置くのは、控えましょう。 それでも直らない場合は、ドアの劣化やパッキンの破損が原因です。 水漏れを確認した際は、ドアがきちんと閉まっているか、閉める動作に問題がないかなど確認してみましょう。
冷蔵庫から水漏れする原因と対処法
水漏れしている場所が特定できれば、原因を見つけて対処しなければなりません。 水漏れしている原因によって対処法も異なります。 しっかり確認して正しい対処を行いましょう。
ドレンホースの詰まり
まず、ドレンホースがつまって水漏れを引き起こしている場合です。 冷蔵庫には、ドレンホースと呼ばれる管があります。 冷蔵庫の後ろや野菜室の裏側に取りつけられている場合がほとんどです。 冷蔵内の霜取りで発生した水を、受け皿まで運ぶ役割があります。 管内でゴミが詰まっていたり、管内が凍ってしまったりしてしまうと水を運べず、逆流し水漏れを引き起こします。
対処法
ドレンホースが原因で水漏れしている場合は、内部を綺麗にすれば水漏れが解消されます。 ドレンホースを取り出し、水で中のゴミやホコリを取り除きます。 中が凍っている場合は、溶かして正常に戻しましょう。 ドレンホースの設置部分には、綿棒や歯ブラシなどで汚れを取り除きましょう。 水漏れを引き起こす原因として、もっとも多いのがドレンホースです。 定期的な清掃で、水漏れを未然に防ぎましょう。 大掃除や季節の変わり目など、自分のタイミングで1年に1回を目安として定期的な清掃を行いましょう。
ドレンホースの場所
水漏れの原因がドレンホースだと分かっても、どこにあるか分からないといった方も多いでしょう。 冷蔵庫の構造に詳しい方は、ごくわずかです。 冷蔵庫のどこにあるのでしょうか。 ドレンホースの場所は、メーカーや製品によっていくつか場所が異なります。
主な設置場所は、野菜室の引き出しの裏側か冷蔵庫のうしろです。 野菜室の引き出しを引き抜き、裏側や奥にケースのような収納スペースがあるか確認してみましょう。 製品によって、温度調整ダイヤルが一緒についているケースや窓がついているケースがあります。 野菜室の引き出しを確認しても見当たらない場合は、冷蔵庫の後ろを確認してみましょう。 ドレンホースの場所は、家庭用や業務用でも異なります。 探しても見当たらない場合は、取扱説明書で正確な位置を把握しましょう。
ドレンパンがあふれている
ドレンパンは、ドレンホースから流れてきた水を、受け皿として溜める役割をしています。 受け皿に溜まった水は冷蔵庫の熱で蒸発して無くなる仕組みです。 冷蔵庫内の水量が増えてしまうと、蒸発が追いつかなくなりドレンパンから水が溢れ、水漏れを引き起こします。 ドレンパンは、一番下の引き出しの奥に設置されている場合がほとんどです。 そのため床や下部だけが濡れている場合は、ドレンパンから水漏れをしている可能性が非常に高いです。
対処法
ドレンパンが原因で水漏れしている場合、どういった対処法があるのでしょうか。 基本的にドレンパンが原因で水漏れしている場合は、溜まっている水を捨てるだけで問題ありません。 朝と夜などで定期的に水を捨てれば、水漏れは改善するでしょう。 改善がされない場合は、ドレンパンにゴミやホコリが溜まっている可能性があります。 ゴミやホコリが溜まってしまうと、それだけ水を溜められる量が減ってしまいます。 適切な水量を溜められるよう、定期的な清掃を行いましょう。
清掃以外にも、冷蔵庫内の排水量を増やさない取り組みも必要です。 粗熱をとってから冷蔵庫にしまったり、解凍をできるだけ自然解凍にしたりなど排水量をできるだけ抑えましょう。 また、ドアの開け閉めの頻度を減らし冷蔵内の温度を一定に保ちましょう。 開け閉めが多いと冷蔵内の温度が上がり、排水量が多くなります。
ドレンパンの場所
ドレンパンの設置場所は、メーカーや製品によって異なります。 多くの冷蔵庫は、一番下の引き出し奥にドレンパンを設置している場合がほとんどです。 引き出し奥にドレンパンが見当たらない場合は、取扱説明書で正確な位置を確認しましょう。
ドレンパンは取り外し方が製品によって異なります。 一般的には、前面から取り出すタイプと冷蔵庫の後ろから引き出すタイプがあります。 取れないからといって力任せに取り出してしまうと、故障の原因になるので、取扱説明書で確認して、正しく取り出しましょう。
コンプレッサーの故障
コンプレッサーの故障が原因で、水漏れする場合もあります。 コンプレッサーは、冷蔵庫の温度を一定に保つために、自動で温度調整を行う機械です。 冷蔵庫の中心部分を担っているため、故障してしまうと買い替えを検討しなくてはなりません。
主な原因は、経年劣化などが考えられます。 機械的な部分になるため、素人では修理は難しいでしょう。
対処法
コンプレッサーが故障してしまうと、冷却機能の低下など冷蔵庫としての機能が働かなくなります。 主な原因は、経年劣化です。 コンプレッサーはドレンパンなどと違い、機械的な部分を修理する必要があります。 素人だけでは修理は難しく、状況を悪化させてしまう可能性も考えられます。 冷えが悪いなど冷蔵庫に不具合を感じたら、メーカーに修理を依頼しましょう。
製品によっては、購入したほうが安い場合もあります。 買い替えや修理を検討しましょう。 最近では、コンプレッサーが搭載されていない冷蔵庫も販売されています。 吸収式冷蔵庫と言い、アンモニアの気化熱を利用した冷蔵庫です。 コンプレッサーの稼働音がしないため静かなメリットもあります。 新しい冷蔵庫に買い替える場合は、こういった冷蔵庫を選ぶのもいいでしょう。
ゴムパッキンの劣化
ゴムパッキンの劣化が原因の場合、排水が正しい場所に流れないなどの不具合が起こります。 冷蔵庫の下に水たまりのような水漏れが確認できれば、ゴムパッキンの劣化が原因で水漏れしているでしょう。 ゴムパッキンは、外の空気が冷蔵庫内に入らないように密閉する役割があります。 そのためゴムパッキンは冷蔵庫のさまざまな部分で使用されています。 ご存知のとおり、ゴムパッキンはゴム製です。 長年同じものを使用していると劣化してしまいます。 劣化して裂けた場合、そこから外気が入って霜が大量に発生し、水漏れを引き起こします。
対処法
ゴムパッキンがゆるいと感じたり割れていたりする場合は、交換しましょう。 ゴムパッキンの隙間に紙やハガキを差し込んですんなり通る場合は、ゴムパッキンが劣化している証拠です。 初めて交換する際は、取り外しなどを慎重に行いましょう。 ほかの部分を傷つけてしまうと、冷蔵庫自体が破損してしまう場合もあります。 取扱いには十分注意が必要です。
また、ゴムパッキンの劣化は冷蔵庫の経年劣化にも繋がります。 ゴムパッキンを交換したあとにほかの部分が故障してしまうといった場合もあります。 ゴムパッキンの状態を確認して、あまりにも酷い場合は冷蔵庫の買い替えを視野に入れてもいいかもしれません。
停電
台風や地震など長時間停電した場合、冷蔵庫内の排水量が増えて水漏れを引き起こす場合があります。 冷蔵庫は家電です。 電気で稼働しているため、電気の供給がとまれば機能しません。 機能が停止してしまうと、冷蔵内の温度が上がり排水量が増加します。 ドレンパンで受け止められない量の水量が出た場合、冷蔵庫から溢れだしてしまうでしょう。
対処法
停電が原因で水漏れしている場合、冷蔵庫自体に問題はありません。 電力が復旧するまで待ちましょう。 地域柄、頻繫に停電が起こる場合は電力会社の変更や自家発電に切り替えるなどの対策も必要です。 夏場に長時間停電してしまうと、冷蔵庫の中身がすべてダメになってしまう場合もあります。 無駄な廃棄を減らすといった観点から、電力の確保を考えるのもいいでしょう。
停電した際は、できるだけ冷蔵庫を開けないなど被害を最小限に抑えるよう意識しましょう。 また災害以外にも、引っ越しで冷蔵庫の電源を切った際に水漏れする場合もあります。 丁寧に掃除を行い、冷蔵庫内の水分をできるだけ取り除きましょう。
原因が思い当たらない場合
これまでお伝えした原因を確認しても、水漏れが収まらない場合は修理業者に相談しましょう。 比較的新しい冷蔵庫内であれば、保証期間内でメーカーが見てくれる場合もあります。 専門業者であれば、夜間受付や年中無休など多くの業者があります。 自分に合った業者を探してみましょう。
自分で搭載されている機械を修理してしまうと、故障の原因にも繋がります。 専門的な知識がある方に、修理や相談を依頼しましょう。 また状態によっては、修理よりも買い替えたほうがいい場合もあります。
予め冷蔵庫の水漏れを予防する方法
水漏れを引き起こさないために、普段からできる予防策はあるのでしょうか。 突然壊れてしまっても、冷蔵庫をすぐに買い替えるのは難しいです。 予防策を確認して、水漏れを未然に防ぎましょう。
定期的に冷蔵庫のチェックや掃除する
定期的な清掃が、冷蔵庫の水漏れを防ぐ最大の予防策です。 定期的な清掃は、冷蔵庫内を綺麗に保つため以外にも、水漏れの早期発見にも役立ちます。 冷蔵庫の状態を常に把握しておけば、寿命を延ばすこともできますし、水漏れが起こった際にも余裕を持って対処できるでしょう。
主に清掃する場所は、ドレンホースと冷蔵庫内です。 ドレンホースは、管内を水洗いしたりホコリを取り除いたりしましょう。 メーカーによって、清掃方法が異なる場合があります。 取扱説明書を確認して、正しい掃除方法を行いましょう。 次に、冷蔵庫内の清掃です。 ゴミやホコリが溜まっていると、ドレンホースのつまりの原因にもなります。 拭き掃除などを行い、衛生的な冷蔵庫に仕上げましょう。 冷蔵庫の中身をすべて取り出して、掃除するのはかなり大変です。 冷蔵庫の中身が少ないときや買い物前など、自分のタイミングで清掃を行いましょう。
マットやシートを使う
マットやシートは水漏れが発生した際に、被害を最小限に抑える役割をしてくれます。 長時間水漏れを放置してしまうと、フローリングなどの床材を傷めてしまう場合があります。 床と冷蔵庫の間にマットを敷けば水漏れが発生した場合、フローリングへの被害が抑えられるでしょう。 掃除する際に、冷蔵庫を毎回移動させて掃除する方は少ないでしょう。
知らない間に水漏れしているケースも稀にあります。 そういった場合でも、マットやシートを敷いておけば被害も最小限で済むでしょう。 水漏れ以外にもマットやシートを敷くと、フローリングに冷蔵庫の傷が付きにくいといったメリットもあります。 さらにフローリングに比べて、床が安定するため耐震強化にも繋がります。
長時間ドアを開けない
冷蔵庫のドアを長時間開けてしまうと、冷蔵庫内の温度が上がります。 温度が上がってしまうと、排出量が増えてしまいドレンパンから水があふれ出てしまい水漏れが起きます。 冷蔵庫内の温度を一定に保つために、ドアの開け閉めは最小限に抑えましょう。 開閉時間を短くするために、冷蔵庫内の食材を把握しましょう。 冷蔵庫の中身を把握していないと、食材を探している時間が必要以上にかかります。 冷蔵庫の中身を把握するのは、節約にもなります。 無駄なものを買いすぎて、廃棄してしまっている方は、冷蔵庫の中身を見直しする必要があるでしょう。
冷蔵庫の水漏れ修理の相場
冷蔵庫の水漏れを業者に依頼した場合、相場はいくらになるのでしょうか。 業者によって異なりますが、冷蔵庫の水漏れの相場は1万円〜3万円です。 パッキンの劣化であれば、1万円〜2万円が相場です。 コンプレッサーの修理や交換など専門的な知識がいる場合は、5万円程度かかる場合もあります。 ゴムパッキンの交換でも安価とは言えないため、自身で行う方も多いでしょう。 購入時期によっては、保障期間内に無料で修理してもらえる場合もあります。 業者であれば、事前見積りなどおおよその金額の把握も可能です。
冷蔵庫の修理以外にも、水漏れした場合、フローリングの補修が必要な場合があります。 長時間水漏れを放置してしまっていた場合、木材が水を吸収しているかもしれません。 フローリングを補修する場合、一畳あたり2万円〜3万円が相場とされています。 フローリングの材質によって値段は異なります。 状況によっては、大幅な補修費用が発生する場合もあるでしょう。 補修費用を抑えたい場合は、マットやシーンなどでフローリングへの被害を最小限に抑えましょう。
冷蔵庫の水漏れ修理を業者に依頼する際の注意点
冷蔵庫の水漏れをはじめとして水回りの修理を業者に依頼する際は、トラブルに巻き込まれないことが一番です。
こちらの記事では業者のトラブルに巻き込まれた時ときの対処法や、正しい業者の選び方についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
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水漏れで困っている場合は業者に相談しよう
いかがでしょうか。 今回は、冷蔵庫から水漏れしている原因や対処法についてご紹介いたしました。 水漏れしている場所によって原因や対処法が異なります。 水漏れを確認した際は、焦らず順番に考えられる原因を探しましょう。
冷蔵庫の水漏れを未然に防ぐには、ドレンホースなどの定期的な清掃が必要です。 1年に1回程度を目安に、冷蔵庫に溜まっているゴミやホコリを取り除きましょう。 水漏れが改善されない場合や自分での対処に不安がある場合は、専門業者に依頼しましょう。
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