- 投稿日: 2022/03/14
- 更新日: 2024/03/08
トイレ水漏れ!修理費用の相場は?自分で直せる?
目次
1.水が漏れたら、まず〇〇しよう!
朝起きて、眠い目をこすりながらトイレに入って…。 その瞬間、もしもトイレの床がビショビショだったら、あなたならどうしますか? 「掃除の後、水を拭いていなかった?」 「寒くて結露が起きた?それとも雨漏り?」 いろいろな可能性が頭の中をかけめぐり、出るものも出なくなってしまうかもしれませんね。
1.1 止水栓か元栓で水をストップ
こんなときは、まずは現実から目をそらさないことが大事です。 なぜなら、トイレの水もれは、そのままにしていて 自然に直るということは絶対にないからです。 それどころか、時間の経過とともに床や壁にカビが生えたり、腐ってぶよぶよになったり、さらには下の階や隣の部屋にまで影響が及ぶことも考えられます。 さらに水がずっともれ続けていたら、水道代が心配 ですよね。 こんなときは、すぐにスマホで修理業者を検索しがちです。ただ、いきなり業者に電話しても、 「どの部分より水がもれていますか? 配管? タンク? シャワートイレ? 便器と床の間?」 などと質問され、あなたはすぐに答えられるでしょうか? 実は我々プロも万能の存在ではないため、電話による情報だけではお宅のトイレにおける水もれ要因までは判断できません。 ですので、少なくとも「水がもれているのはどこか 」 を特定後に御連絡いただけると、その後の対応がよりスムーズになります。 「そうは言われても、今この瞬間にも水が少しずつ漏れているんだけど」 こんなときには、止水栓で水をストップ させましょう。止水栓はトイレの壁及びタンクの間にあることがほとんどです。 ただし最近のタンクとの一体型タイプだと、便器足元にプラスチックカバーで隠されていたり、便器の後方パネルの中へあることも。詳細は取扱い説明書などで確認してください。 止水栓は手やドライバーで右側に回すことで水がストップできるんです。このとき、何回回したかをちゃんと記録しておきましょう。 止水栓がどうしても発見できなかったり、あるいは固くて回せない場合は、 元栓で止めるという方法もあります。
1.2 漏水個所を特定
水を止めたら、次に床の水をふき取りながら、水が出ている場所をつきとめます。可能性として考えられるのは以下の場所です。 ・水を送るパイプ類 ・便器 ・タンク ・温水便座 ・水を流すためのレバー(フラッシュバルブ)付近 ・便器と床とのスキマ じっくり見たけど、よく分からない。あるいは確かめる前に水を拭いてキレイにしてしまったという場合は、仕切り直しです。 寝る前に床にタオルをしいておき、もう一度止水栓などをオープンにして、一晩様子を見ましょう。翌朝タオルのどの部分が一番ぬれているかで、水もれ箇所がはっきりわかるでしょう。
2.こんな時はプロを呼ぼう
水もれ箇所が分かったら、次に自分で直すかプロに依頼するかをきめましょう。
2.1 原因不明なとき
「ちょっと待ってよ。うちでは結局、原因が分からなかったんだけど」 こんなときは、即、プロに依頼したほうがよいでしょう。なぜなら、原因が分からなければ解決法も分かりません。そんな状態であれこれいじっても、かえって水漏れがひどくなってしまう危険性が高いからです。
2.2 ハイテクトイレのとき
最近流行りのタンクレストイレ。見た目もオシャレですし、掃除もしやすく、場所も取りません。 ただし、こちらは電気を使ってセンサーで水を流す仕組みです。だから水漏れのリペアをする際には、電気関係の専門資格を持った人がやらなくてはいけません。すみやかにプロに任せましょう。
2.3 タンクの交換が必要なとき
中には常時大量の水が蓄えられており、トイレの水もれ原因の中でも大きな要因を占めるタンク。タンク内の部品の交換や調整ぐらいなら自宅でも可能ですが、タンクそのものの交換が必要なときは、高度な専門知識や技術、そして腕力が必要となります。こんな時は専門家パワーが必須なんですよ。
2.4 シャワー便座における水もれ
電化製品であるシャワー便座であれど、配管部分のパッキン交換程度でしたら自宅でもやれるでしょう。しかし、本体には電気回路があり、専門の資格のない方が下手に触ると感電などの危険があります。本体に異常ありと判断されたならば、速やかにプロへ委ねましょう。
2.5 床からの水もれ
便器と床より水がもれていたならば、便器を取り除いたり、床板をはがしたりするなど大がかりな工事が必要です。また床下の排水管に異常があることも考えられます。どちらの場合も、自宅での対処するのは困難でしょう。
3.悪徳業者を見分けるには
どうやらDIYで修理するのはムリそうだから、プロに依頼したい。でも、いろいろな悪徳業者の話を聞くから、なんだかコワいなあ。 そう思われる方は、これから述べるポイントに注意して業者を選びましょう。
3.1 気を付けよう!ネット検索におけるワナ
「スマホで『トイレ 水漏れ 修理』と検索し、一番上に表示された業者へ即連絡!」 これはよくやりがちな行動です。しかし実は大きなワナが潜むのです。 「ええ? 一番上に出てくるのは、天下のg〇〇gle先生セレクトの最適業者でしょ?」 ではもう一度、スマホの画面を拡大してよーく見てください。必要な方はシニアグラスや拡大鏡にて確認しましょう。 業者表示の前には、実に小さな文字で「広告」 と書かれてはいませんか? 実はこの上部に表示された業者は、 g〇〇gle先生のお墨付き業者じゃあなくて、お金を払ってこの位置に掲示しているだけ のである業者なんです。本当に選びぬかれた業者は、もう少し下にいるはずです。 この場所へ「広告」があるといえども、すべて悪徳とは限りません。しかし、 以前、この広告を利用したぼったくりが、消費者から何十万ものお金を不正にぼったくり社会問題になったこともあるため、注意が必要です。
3.2 安過ぎず高すぎず
「水漏れ修理が980円ですって。おねうちだから、依頼しちゃった」 ちょっと待ってください。 2021年10月現在の東京都最低賃金は1,041円です。 つまり、水廻り修理について何の知識や経験を持たない初心者の方であっても、1人の人に1時間働いてもらおうとすると、最低1,000円ちょっとの給料を支払う必要がある御時世です。 そんなときに、熟練の修理職人が道具や営業車を用意して修理業務にあたっていて、支払われる費用が980円ぽっきりだったら、そんな業者はとっくにつぶれていることでしょう。 では、なぜそんな業者が広告まで出して営業を続けていられるのかといえば、 980円のほかになんやかんや言って追加費用をぼったくっている からです。 また、反対に 「蛇口のパッキン交換が10万円ですって」 という業者もまた、はっきりいっておかしいです。後ほどご紹介する「修理費用の相場」を参考に、極端に高かったり安かったりする業者は避けましょう。
3.3 選ぶなら水道局指定店
星の数ほどある業者の中から、適正な業者を選ぶための第一条件としては、行政から指定を受けた 「水道局指定店」 であることが不可欠です。水道の工事は町や村の人みんなに関わる大切なことなので、行政としても、ちゃんと既定の条件を満たした業者を認定して、公表しているのです。 水道局指定店がどこかを知りたいなら、 お住まいの市や町のHP にアクセスすると、業者名や連絡先などが分かりますよ。 さらに、もしもトイレの水漏れで料金が高額になってしまっても、 決められた条件を満たしているなら、 この水道局指定業者が発行した 「漏水証明書」があると、 水道料金が減免 されることもあります。ですから、依頼するときは必ず指定業者を選びましょう。 そして当然当社はこの指定を受けています。
3.4 幾つかの所から見つもりを
依頼する候補が数社に絞れたら、見つもりを出してもらいましょう。このときには、 見つもり無料 のところを選びましょう。見積りだけで費用が発生してしまっては、気軽に依頼ができませんよね。それらの中へ 当社も加えていただければ幸いです。
4.修理費用における相場とは
「高すぎず安過ぎないところを選べっていうけど、相場が分からないときはどうしたらいい?」 水漏れ修理費用の相場は、原因や症状、交換する部品の価格などによってそれなりの差があります。 ここでは、 水道局指定業者である当社における修理例とその費用目安 についてお伝えします。
4.1 タンクから
タンクには常時10リットル以上の水が入っており、それだけに水もれの要因となりやすい場所です。
4.1.1 タンク内の部品チェンジ
浮き球やボールタップ、フロートバルブといった様々な部品がタンクには収まっています。タンクから便器への水もれは、こうしたパーツをメンテナンスしたり、チェンジすることで直るパターンも多いです。 もしもタンクを取り外す必要がなくて、パーツのチェンジだけで済むのなら、費用の相場は¥ 8,000~¥1万1,000ぐらいです。
4.1.2 給水管のパッキン交換
トイレに水を運ぶ給水管が引き起こす水もれは、ジョイント部分のパッキンが古くなってしまったためが多いです。そのため、パッキンのチェンジだけであれば 5,000円前後で作業が可能です。
4.1.3 本体交換
便器とタンクが別々であるタイプのトイレにおいて、タンクそのものより水がもれているならば、タンク本体を新しくしなくてはいけないことも。この時の相場としては、¥ 3万5,000~¥17万台と幅が広いです。 さらにトイレそのものが古いと、適合するタンクがすでに製造廃止で手に入らないことも考えられるんです。そうなると便器を交換することも必要になり、 10万円より多く の費用が掛かるケースもあるでしょう。
4.2 シャワー便座より
シャワー便座は電化製品ですから、メーカーの修理保証期限が切れていたら、¥ 8,000~¥1万6,000程度 の費用が求められることが多いです。 温水便座の寿命は十数年程度ですから、それよりも長く使用した製品であれば、思いきって新しくするのも一つの手です。ネットや量販店で安いものを購入して、自分で取り付けると安く上がりますよ。当社は持ち込み製品の取り付けも承っていますよ。
4.3 床と便器の間より
この水もれは、便器がヒビ割れてしまった確率が高いです。そうなると新しい便器を買って設置しなくてはならず、 ・便器の本体価格 10万円~30万円 ・便器の取り付け費用 3万円~5万円程度 の 合計金額が必要になってくるでしょう。
4.4 レバーより
公衆トイレなどで多くみられる、レバーを押し下げて水を流すタイプ。こちら、最近の住宅では減っているものの、ここからの水漏れもまだまだ多いのが現状です。 以前は公衆トイレなどにおいて、ここを足踏みして水を流す人が多く、水漏れの原因となっていました。そのため「手でレバーを下げて流してください」といった注意書きを目にしたことがあります。 もしパーツチェンジが求められるとしたら、¥ 8,000ほどかかります。
5.DIYだと費用節約?
5.1 修理っていらない?
「がんばってDIYするぞ」 とツールを揃えた方にとってはあいにくですが、実は修理は必要ないパターンもあるんです。 1カ所からじゃなく、タンクや便器の全てにまんべんなくしずくがついていた。それは 水もれではなくて、結露なのかもしれません。 結露は空気中の水分が水滴となって便器などにつく現象で、特に 故障などではありません。 寒い時期や、梅雨時にこうした現象は起こりやすいと言われます。 予防方法としては、こまめに喚起をすることなどがありますが、解決しない場合は業者に依頼して「結露防止タンク」や「結露防止便器」に取り換えるといった方法も考えられます。
5.2 ナットの調整
水を供給する配管から水が漏れているのであれば、そのジョイント部分である ナットが緩みが考えられるでしょう。 そうしたときはスパナやレンチを用いてキュッとしめてあげるだけで、水漏れを直せてしまうこともあります。らくらくできる方法なので、試す価値が大アリです。
5.3 パッキンをチェンジ
同じく配管より水もれしている場合、パッキンを新しくすることにより直せることがあるんです。交換手順はさほど複雑ではないですし、パッキンもお店やネットで数百円程度で購入できますよ。
5.4 部品のメンテナンス
タンクの水もれの要因の一つに、内部におけるパーツトラブルが挙げられるでしょう。これらの部品をキレイに掃除してゴミをふき取ったり、ねじれていた位置をちょっと直すだけでも、水漏れに効果があることもあります。 腕に覚えがあれば、パーツを新しいものにチェンジする作業もできますよ。 タンク内部を確認しようと思えば、まずタンクの蓋を開けないといけません。こちらはそれなりに重量があり、また陶器製ですので、落とすと割れてしまう危険性があります。取り扱いには十分注意しましょう。
5.4.1 浮き玉
タンクの中にぷっかりと浮いた浮玉は、中に送り込まれる水量を調整する役割があります。これとボールタップと呼ばれる部品がつながっており、協力しながら働いているイメージです。 もし、この浮き玉がどこかにひっかかってしまうと、水量が正しく調整されず、水漏れの原因になります。ですから、正しい場所にあるかどうかの点検が必要です。 さらに、長年使っているとヒビが入って割れることもあります。浮き玉はその名のとおり中に空洞のある浮袋のようなものですから、ひび割れると中に水が入り、浮いたままの状態を保てません。 このようなときは、 ・止水栓で水をストップ ・タンク内の水を抜く などの処置をしてから、モンキーレンチなどを用いて古い部品を取り外し、新しいものに交換します。
5.4.2 フロートバルブ
このパーツはトイレタンクの一番下にあり、いわば全体の栓の役目です。ですから、ここに不具合があると、何十リットルものタンク内の水が常に便器内に流れ込んでしまうことになって、漏水はもちろん、発見が遅れると水道料金がとんでもないことになってしまいます。 フロートバルブは水を流すレバーと鎖によってつながっています。もしもこのチェーンにねじれやひっかかりがあると、ブローとバルブが正しく役目を果たせません。 また、このパーツはゴムでできているので、10年程度で摩耗してしまいます。配置が正しいのに水が止まらないときは、部品の交換も検討しましょう。
5.4.3 オーバーフロー管
こちらはその名のとおり、中の水があふれそうなとき、余分な水を便器へ流す働きをします。これが根元で折れてしまっていると、漏水の原因となります。タンクの下のほうなので確認がしにくいですが、一度ひっこぬいてみて状態を確認し、必要があれば交換しましょう。 ここまでDIYでできる修理法を説明しましたが、作業に自信がなかったり、自分で調整や交換をしても、直らないこともあります。そんなときは速やかに専門家へ委ねましょう。
6.水漏れ予防のために
発見の遅れによって、もはや修復不能なまでにトラブルが悪化していることもあります。 ですからふだんより掃除のついででいいので、 ・水もれはないか ・変な音はしていないか ・使用後にちゃんと水が止まるか といった項目をチェックするとよいでしょう。 さらに、定期的にナットやボルトのゆるみ、パッキン類の摩耗などもチェックして、必要があれば調整や交換も行うことで、長く使い続けることができるでしょう。
まとめ
トイレの水漏れを見つけたとき、するべきことは次の3つです。 ・止水栓で水をストップさせる ・水漏れ箇所をつきとめる ・生活水道センターを含む複数業者から見積もりをとる
監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
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