水道管修理について知っておきたい4つの事項

投稿日: 2021/07/30
更新日: 2024/03/08

水道管修理について知っておきたい4つの事項

給水

こんにちは。人間ドッグの結果、悪玉コレステロールの数値が高いといわれ、ちょっとへこんでいる生活水道センター技術系社員です。実は今回の検診を期に、血管のことをちょっと調べましたが、やっぱり体じゅうに栄養や酸素を運ぶ血管って、とても大事な役割をするのだなということに改めて気が付きました。悪玉コレステロールがたくさんあると、血管の内部が徐々に狭窄するのみならず、プラークや血栓発生し、脳梗塞及び心筋梗塞等の病気を引きおこすこともあるそうです。そこで今回は、普段は余り気に留められない水道管修理について知っておきたい４つの事項、その中でも特に水道管の異常を感知したら、早めに修理するべきである理由についてお届けいたします。

【目次】

水漏れの兆候は？
怪しいと思ったらコレをせよ
もしも水漏れを放置したら
あきらめないで！免除措置も
見逃せないもう一つの理由

水漏れの兆候は？

これはあくまでも私の個人的な思いですけど、「水道管」は「血管」に似た部分もあるなあと思います。というのは、水道管もまた、家じゅうに水を運ぶ役割をしています。しかし大部分が地面や天井、壁の中などに隠れており、あまりその存在は気に留められていません。ましてや、水道管の中のコンディションがどうなっているかなんて、一般の方はほとんど考えられたことはないのではないでしょうか。しかし、血管の狭窄を放置すると心臓や脳等に重篤な疾病を引き起こしてしまうのと同様、水道管もまた、古い状態や不調のある状態で放置すると取り返しがつかなくなる可能性が高いんです。もしも御自宅に、以下のような現象が見られたときには、水道管に何らかのトラブルが起きている可能性が高いです。

最近、水道代が上がった
床にシミや水たまりができている
洗濯機や台所の排水溝から嫌な臭いがする
シンクや洗面台の下から水が出てくる

もしも１つでも該当する項目がある場合は、水道管から水漏れが発生している可能性が高いため、さらに突っ込んだ調査が必要です。

怪しいと思ったらコレをせよ

自宅の水道管から本当に水が漏れているのか否か、白黒はっきりつけたいという場合には、次のようにするとよいでしょう。まず、家じゅうの水道蛇口を閉めます。水道だけでなく、トイレやキッチンの止水栓もしっかり締めれば、より厳密な調査ができるでしょう。そうしておいてから、水道の元栓を点検するのです。もしも水道メーターにおける「パイロット」と呼ばれる部分がくるくると動き続けるならば、家の中の水道管のどこかから漏水しているということがはっきりするのです。

もしも水漏れを放置したら

水漏れに気づかず、長期間放置してしまった場合、一番心配されるのがやはり水道代です。もしも地面の下や壁の中で水漏れが起こっていたとしたら、発見が遅れてしまうと何十万円もの水道代を請求されてしまうかもしれませんよ。また、漏れだした水によって家財や傷んだり、カビが生えたり、賃貸住宅の場合は下や隣の階の人に損害賠償を請求されるなんてことも考えられます。

あきらめないで！免除措置も

もしも水道代の請求がいきなり何十万円にもなっていたら、かなり驚きますし、さらには絶望的な気持ちになりますよね。でも、そこであきらめないでください。もしも地下の水道管からの漏水など、「気が付かなくても仕方がない」と判断できるような場所からであった場合には、一旦支払った水道代がいくらか戻ってくる可能性があるのです。ただし、この制度を適用してもらうには、自治体から指定された水道工事業者が発行した「漏水証明書」が必要です。詳しい適用条件や、届出の仕方はお住まいの地域によって異なりますので、「水道事業給水条例」「減免制度」といったキーワードで検索してみてください。

見逃せないもう一つの理由

さて、ここまで水道管の水漏れを放置するべきでない理由について述べてきましたが、実はもう一つ大きな理由があります。それは、漏水するような古い水道管は、人の体に被害を及ぼす危険性があるからなんです。日本の水道管は、昭和50年台半ばまでは鉛製のものが広く使用されてきました。しかし、この鉛が使われた水道管から出る水を使い続けることによって鉛成分を体に取り込んでしまい、頭痛や吐き気、記憶障害といった恐ろしい症状を引きおこす可能性があることが分かってきたのです。もちろん、現在では鉛管に代わって塩ビ管が使われるようになっていますが、それでもまだ国内全体の10％近くの家庭で、鉛管が使われ続けているのが現状なのです。ですから、もしも御自宅が1990年よりも以前の建造物である場合、鉛管が未だに使われている可能性が高いです。御自宅の水道メーターの箱を開け、そこにつながる管をチェックするとよいでしょう。その結果、もし鉛管であると分かり、取替えたいと望むなら、最寄りの自治体に申請すれば工事に必要なお金のいくらかを負担してくれる制度等もありますよ。