田辺市の住宅にて突然起きたトイレつまりを解決

紀伊半島南部の内陸を中心に広がる田辺市は、熊野古道周辺に広がる豊かな緑と、黒潮由来の大変温暖な気候が特徴的なエリアです。市の中心街や人口密集エリアは平地が広がる海岸沿いに集中しています。一方山沿いでは紀州梅の生産も盛んです。
夕闇迫る11月の午後5時過ぎ、そろそろシフトを終え事務所に引き返そうかというタイミングでトラブル解決依頼が入ってきました。場所は帰路に近くアクセスも楽。10分程車を飛ばし築20年程の一軒家に到着すると、慌てたご様子の奥様が対応し、1階奥のトイレへと案内されました。
問題のトイレは洋式で少し年季が入っており、汚水が高い水位のまま滞っています。「大便をした後トイレットペーパーが周囲に無い事に気付き、ついトイレ掃除用のウェットペーパーを代用してしまった。量が多かったせいか、流した直後からつまってしまい解決も出来なかった」との事。時短重視で解消するなら低圧ポンプを投入するのが一番ですが、今回はトイレ設備が古く、下手に強い圧力を掛けると配管の破損や水漏れリスクもあった為、業務用のトーラーを用い丁寧に破砕してゆく方法を採りました。
排水口からワイヤー状のトーラーを挿入し数十センチ進めると、異物らしき強い抵抗に当たりました。そこから先端部を押し込み、ストロークさせつつ更に奥へと進めてゆくと、10分程で塊が砕け流れ去ってゆく感触が伝わってきました。完全に抵抗感が消えるまで破砕を繰り返した結果、便器の水位も下がり排水もスムーズになりました。他に水漏れ等の異常が無い事を確認し、トイレ全体を清掃して作業完了。料金が抑えられた上に約30分という短時間で解決出来た事もあり、お客様も大変満足されたご様子でした。
トイレットペーパーの代用・・・という軽い気持ちで流してしまった不溶性の紙が、時として解決不可能なつまりを発生させてしまいます。特に古いタイプの便器は排水ルートが複雑で幅も狭く、ちょっと流しただけでつまりを起こしてしまうので注意が必要です。