紀伊半島の深い山系に囲まれた新宮市は、市街地や住宅街の多くが熊野灘沿岸の平地に集中しています。とは言え内陸部にも集落は多く、依頼があればすぐ営業車を飛ばし短時間で解決可能な体勢を整えています。
そろそろ台風の動きが気になり始める7月下旬某日、午前巡回を終え事務所で休憩中、次の依頼電話が掛かってきました。市内中心部の住宅にお住まいのお客様は、数か月以上に渡りキッチンつまりに悩んでおられる様子。悪臭も気になるとの事で、原因や対応を想定しつつ現場へと車を走らせました。20分程で到着すると連絡を頂いた奥様が既に待ち構えておられます。早速案内され2階のキッチンに入ると、ほんのりと臭いを発し、網かごの中で未だ排水が抜けないままのシンクが目に飛び込んできました。
「料理や洗い物の量が多く、また日々忙しので液体の調味料や料理はそのままシンクに流してしまうケースも多かった。掃除をする暇も無く、おそらく大量の異物が溜まっているのではないか」とお客様が予想された通り、トラップから奥を覗くと、水垢や食品屑、洗剤の油脂がヘドロ状に蓄積した排水管が確認出来ました。スコープで確認したところ、その状態は屋外にある排水桝辺りまで続いている模様。軽度のつまりであれば洗浄剤やトーラーのみで解決可能でしたが、今回は状態がかなり酷かった為、高圧洗浄機を用い徹底的に流路のクリアを図る事となりました。
キッチンのシンク、排水桝双方を開放し高圧洗浄機を挿入、配管の内壁に高圧の水を噴射し、ガッチリ固着した異物を吹き飛ばしていきます。ルートは長かったものの、地道に異物の塊を除去し続けた結果、2時間程でようやく貫通に成功。次にトーラーを挿入し内壁面を綺麗に磨き、最後に業務用洗浄剤を流し入れて、異臭や残った汚れの除去を行いました。清掃を行ったトラップや網かごを取り付け水栓の蛇口を捻ると、作業前とは比べ物にならない位スムーズに水が吸い込まれていきます。漂っていた悪臭も全て消え、何だかキッチン全体がリフレッシュした様に感じられました。
長時間に渡り近くで工程を見守っていたお客様にもようやく笑顔が戻り、今度の扱い方や洗浄方法について詳しくアドバイス。個人でも扱えるパイプ洗浄剤やワイヤーブラシの存在を知り、お客様も大変勇気付けられた様子でした。
施工日 | 2023年07月28日 |
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エリア/担当店舗 | 新宮市 |
症状 | キッチンつまり |
お見積もり料金 | 23,000円 |
施工料金 | 23,000円 |
施工時間 | 1時間 |
使用年数 | 20年 |