高島市内の住宅に伺いトイレつまりを改善

滋賀県北西部にある高島市は東側が琵琶湖に面し、西側を深い山地に囲まれた自然豊かなエリアです。関西エリアでは珍しいスキー場がある等、厳冬期には積雪が多い事でも知られていますが、春になれば海津大崎の桜が満開を迎え、数多くの観光客が訪れます。
そんな桜の季節を過ぎ落ち着きを取り戻した4月末の某日、午後最初の修理案件に取り組んでいる最中早くも次の依頼が飛び込んできました。市内南部に住むお客様は急なトイレつまりに困惑している模様。手元の作業を素早く済ませ、早速次の現場へと急行しました。
到着したお宅は築30年以上はあると思われる古い木造2階建て。お客様は夫婦2人の構成で、対応して頂いた奥様によると「トイレ掃除中、誤って溶けない紙を大量に流してしまい急につまってしまった。体力が無くラバーカップも上手く扱えないので、何とかして欲しい」との事。トイレに入ると古い洋式便器は濁った水が溢れんばかりの状態となっており、かなりの量がつまっているものと思われました。
異物が水溶性の紙だけだったり設備が新しかったりすれば、気兼ね無くローポンプを投入出来たのですが、今回は各所に劣化が見られ、下手に加圧すれば破損や水漏れのリスクもあった為、ワイヤー式のパイプクリーナーを挿入し、少しずつ破砕・貫通してゆくという安全策を取りました。
作業の支障にならない範囲まで便器の排水を抜き、作業開始。排水溝にワイヤーを挿入すると早くも抵抗感があり、紙の塊に突き当たりました。そこから力を入れて押し込み、じっくりストロークさせてゆくと次第に柔らかくなり、10分程経つと奥へと流れ始めました。更に破砕を進めると20分程で完全に抵抗感が消え、便器の水位や透明感も元通りとなり、ようやくスムーズに排水が流れる様になりました。他に不具合が無き事を確認し、養生撤去とクリーニングを行い作業完了。トータル50分程の作業でしたが、辛抱強く見守っていたお客様に浮かんだ安堵の表情が作業の疲れを吹き飛ばしてくれました。
体力に不安があり自力でのトラブル対応に不安があれば、専門業者の定期点検サービスを依頼されるのも良いでしょう。