水回りのトラブルで、一番お客様が焦るのは何といってもトイレです。
少しのトラブルでも事態が悪化するとどんなふうになってしまうのか、想像するのも恐ろしい惨状を頭の中で想像してしまうからなのかもしれません。
今回のお客様もかなり慌てた状態で連絡がきました。
そうそう、トイレのトラブル発生でもマンション住まいの人はかなり焦りが深刻だと思います。
やっぱり階下の人に影響を与えてしまったときのことも心配してしまうからでしょう。
そんな心配を早く和らげるためにも、急いで駆け付けました。
現場は鴻巣駅の近くにあるマンションでした。
少し年季の入ったマンションですから、建物の構造的にも不安になったに違いありません。
玄関に入ってから廊下を進んだ先に問題のトイレがありました。
見てみると、床と便器の接着部分から水がじわーっと漏れていました。
床は明るい木目調の合板で、長期間水にさらされて色が変わっている状態です。
これくらいだと漏れた床をケアしながら様子を見てしまう人がいらっしゃるようですが、状態がどんどん悪くなってしまう可能性があるので放置は危険です。
今回も築年数がかなり経っているので、配水管の劣化が疑われます。
年配のご夫婦が住んでいたのですが、ご自分たちのことよりもやっぱり階下に住んでいる人へ迷惑をかけていないかを一番に心配していました。
これらの懸念をお話しすると、可能性があるならと配管の状態からチェックすることにしました。
お金は掛かってもいいから、とにかく水漏れを止めるのが先決というので最善を尽くします。
この場合、自分だけだと手に余るので助っ人を呼び、床下の便器周囲に穴をあけて、状態をチェックしました。
案の定、配水管から水漏れ。
こうなると、早く手当てをしないとダメです。
今度は大きめに床板をカットし、作業しやすいようにします。
配水と原因さえわかれば、作業自体は簡単に終了。
階下へ迷惑を掛けてしまうほどではなく、ご夫婦の早めの連絡が功を奏した感じです。
でも、一応は管理会社へ連絡をするようにお伝えしておきました。
ここで起こったことは、別の部屋でも起こりうることだからです。
水漏れの手当は先手必勝。
普段から気を配ることで、修理も簡単に終えられるからです。
古めのマンションとはいえ、駅近で非常に利便性の高いマンションですから、こまめなメンテを行って長くお住まいになれるといいですね。
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