洗濯機の排水が流れないということで、入間郡越生町のお客様宅へ伺いました
お客様は三十前半の綺麗な女性の方で、真面目な人らしく、少し焦っておられました。家族の洗濯物ができないことに責任を感じられているようでした。
まず笑顔で、落ち着いていただけるよう「すぐに直せますよ」とお声がけしました。
経験したことがないトラブルだと、お客様の多くは、パニックになってしまいます。
洗濯機の排水溝はときどき、毛やほこりが水と一緒に流れて、少しずつ詰まってしまいます。そのことを説明したら「毛もほこりも流してません。どうしてですか」と真面目な顔のお客様。
洗濯物には、そういうものがくっついているんです。流すつもりがなくても、長年使っていると、詰まってしまうことがあるわけです。
洗濯機を動かし、排水溝が見えるようにして、作業をしました。
排水溝を取り外して、中をきれいに掃除するだけです。私たちプロにとっては、そんなに難しいことではありません。
個人で掃除することももちろん可能ですが、私たちのような専門の業者にお任せいただく方が確実です。また重たい洗濯機を、場合によっては動かさないといけないので、怪我や床を傷つける心配もありますので、ぜひ頼んで頂きたいところです。
すっかり詰まりが直ったので、お客様に報告すると、非常に喜んでもらえました。
まだ若い女性のお客様なため、感情をあらわに、飛び上がりそうな勢いで感謝されました。
この仕事で、ここまで感謝されることは正直、珍しいので、相当嬉しかったです。
この入間郡越生町は、埼玉のほとんど真ん中にある街で、お客様は生まれたときから住んでいるそうです。
「この辺りにいいところはありますか」
と修理を終え、お聞きしたところ、おいしいラーメン屋さんがあるらしく、何件か楽しそうに教えてくれました。
また生越梅林という梅林があるそうです。
関東三大梅林というものがあり、この生越梅林はそのうちの一つで、大変美しいのだとか。
またゆずも有名で、関東一の出荷量を誇るそうです。
「今度はぜひ、梅林を見に来てください」
とお客様は笑顔で送り出してくれました。
この仕事をやっていてよかったな、としみじみ思った一日でした。
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