事務所で要具を消毒していたら、仕事用携帯電話が鳴りました
消毒の手をとめて電話を取ると「洗濯機の排水があふれてしまって、すごく困っています。賃貸マンションなんで、下の人に漏れてしまったら…」と、大変お困りの様子でした。今すぐ行きます、とお伝えしました。これから埼玉県の富士見市へ出発です。お客様のお宅は、3階建のマンションの2階でした。東南角部屋で、気持ちがよさそうなお宅です。ピンポンとベルを鳴らし、中に入らせていただきました。早速みせていただくと、洗濯機置き場は、玄関を入ったすぐ右です。バスタオル3枚ほどを使って、漏れてしまった水を食い止めたそうです。「どんどん水が出てくるから、洗面所でバスタオルを絞っては床を止め、絞っては床を止めの繰り返しでした。今はまだ午前中だから下の人は帰ってきていないけれど、漏れていたらと思うと心配で…」お客様はそうおっしゃいました。
「バスタオルでしっかり水を吸ってくださったから、おそらく大丈夫だと思いますよ」まずはかなりあわてているので落ち着くのが先決かと思い、そのようにお伝えしました。
洗濯機の水栓をしめて、ウエスと古新聞でフロアを拭いて から、処置に入る前に質問しました。「洗濯機の排水以外の、キッチンや洗面所のお水はどうですか？きちんと流れますか？」「うーん、そっちは大丈夫だとい思います。」「ちょっと見せてもらっていいですか？」お客様に確認をとった後、台所などを確認。そちらは問題がないようです。トラブルが起きている箇所が特定できたので、洗濯機を移動させ、「洗濯機パン」を外し、チェックします。一般的によく用いられるS字形トラップでしたが、毛髪や糸くずなどが固まって引っかかっていました。パイプの奥、分岐している箇所に詰まっていたので、特殊な要具を使ってかたまりを除去しました。その後、水が正常に流れることをチェックしました。「まずは、これで大丈夫です。」
「ありがとうございました！」お客様は喜ばれていました。車で帰るとき、ららぽーと富士見の横を通りました。（コロナが落ち着いたら、ららぽーと富士見にも行ってみたいものだ）私は、そう思いながら富士見市を後にしました。
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