日本人は、敵討ちモノが好きなんてネット上なんかだとよく言われていますが
代表的な作品のひとつとして、赤穂浪士を思いつく人も多いのではないでしょうか。
憎き相手である吉良上野介に対して、討ち入りをしたとされる47人のメンバーのひとりである堀部安兵衛は、今回わたしが出張修理で足を運んだ新潟県・新発田市(しばたし)の出身らしく、会ったことはないけど勝手に親近感が湧いてしまいました。
さて、気になる依頼の方ですが、エレベーターのない低層マンションにお住まいの男性から、お風呂の詰まりを見てほしいという内容でした。
まだ20代前半といった雰囲気で学生さんのようですが、お住まいにはタンスのような箱物が置かれていないせいか、ワンルームの間取りでも広々とした抜け感が、とても印象的です。
淡いオレンジ色の明かりで照らされたお風呂に入りましたところ、完全に詰まった状態ではないものの、アヒルのオモチャを浮かべられそうな水位です。
小さなお子さんがいるような感じでもないため、さすがにトイ類の詰まりではないだろうと考えつつ、バスブーツにゴム手袋という出で立ちで、まーるい円盤型の排水口に着手します。
目皿と呼ばれる表層部分をフック状の工具で外し、中にある除夜の鐘みたいな形の排水管を持ち上げると、ゴポポッ!と咳き込むように不気味な音を発するではありませんか。
マジきもいんですけど~と心中でつぶやきながら、さらに深みを目指すわけですが、毛束と石鹸カスのコラボと思われる物体を見つけてしまい悶絶寸前です。
昔、ラブホで清掃のアルバイトしてたので、お風呂関連には強いはずなんですけど、何度繰り返しても慣れないものってありますよね。
最初は手作業でゴミを除去していたのですが、細かい部分は取り切れない場合も多いので、薬剤を投下するなどして切れ目のない攻撃を続けます。
お風呂の水回りがきれいになるにつれ、水位も下がり本来のパフォーマンスを取り戻すことに成功しました。
今日もいつものように簡単には終わらせてくれませんでしたが、
なにはともあれ、めでたしめでたし。
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