午後4時過ぎなのにほぼ真っ暗、日が短くとても寒いある日、キッチン詰まりの救援依頼が入った。
場所は閑静な住宅街の一軒家で、2世帯住宅の2階部分キッチンだった。
余談だがこの市に、「ポケふた」なるものが4カ所設置された。
これはポケモンに出てくるキャラクターが描かれているマンホール蓋で、こちらはコイキングのものだ。うちの息子が大好きなキャラだ。
現場の到着、依頼者から話を聞く。長年使っている流しでなんとなく流れが順調ではなくなってきているかなと感じてはいたが、昨晩の調理中小さい物だがスプーンを誤って流してしまったという。たまたまというかゴミ受けカゴを外してしまったていたため流れ込んでしまったという。
早速状況確認。
流れていったスプーンも当然要因だが、他にも経年使用による劣化と汚れの蓄積も重なっての今回の現象であることが判明した。固形物(スプーン)は排水ホース内に滞留しているようなので、ホースを外しスプーンを取り除く。
この時ホースの劣化が確認されたので、依頼主に提示・説明し交換に同意をいただく。部品代自体は3000円程度なので、依頼者も同意しやすかったようだ。
ただ異物が床下や土中に走っている排水管に引っかかっている時は大がかりな工事が必要になってくる場合がある。
排水管内部の工事では、特殊作業費や狭所作業費などが別途加算されるからだ。固形物を受かり流すミスには慎重を期する必要がある。
経年使用による汚れの蓄積で最も厄介なのは、油の詰まりだ。料理で必ずと言ってよいほど使う油が、つまりの原因になる。
油を流してしまうことでホースや管の中で固まってしまい、つまりの要因をつくってしまうことになる。
最初は粘着性があるのだが、時間が経つと硬くなって石のようになってしまう。分厚くなった汚れは水の勢いでは剥がれないですし、お湯で溶かそうとしてもなかなか落ちてくれません。これに対しては、高圧洗浄機によって対応も考慮したが、汚れの度合いと依頼者の金銭的負担も考え、真空式パイプクリーナーを使用。無事汚れの撤去を完了した。依頼者に説明し作業完了。撤収することとする。
帰りの車の中で、安心して夕食を作ることができる。今日はトンカツです。と話していた依頼者のことを思い出し、トンカツ食べたいなと考えていた。
※画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます。
[記事一覧を見る]
