東御市にて洗濯機水漏れの修理依頼がありました
弊社にご依頼をくださるお客様は一般の方から企業様まで様々おられますが、今日は意外にも近所の引っ越し業者の方より電話をいただきました。
どうやらご依頼人様宅にて洗濯機の運搬と設置を承ったらしいのですが、搬入も終えいざ動かそうとしたところホースにつながっている蛇口のノズル部付け根より勢いよく水が噴出してきてしまったとのことです。
こういったケースは特に珍しいものでもないですが、ほとんどの場合既存の設備に問題がある事が多く、私たちのような専門家でない限り未然に防ぐ事もなかなか難しいというのも事実です。
しかしながら入居者の方も少しお怒りな状況らしく、一刻も早くネガティブな印象を払拭したいというお話でしたのでその後予定していた工事現場の下見を別日に調整し、急遽向かう事にしました。
現場は中央公民館がある通りから少し逸れた脇道にある賃貸型アパート物件になっており、幸いな事にもすぐ近くのコインパーキングが空いて居た為いつものように付近をグルグルと徘徊することもなく現着する事ができました。
到着するとお電話をくださった引っ越し屋アルバイトさんとそのお部屋に先日越してきた入居者様が雑巾とバケツを片手に水浸しになってしまったランジェリールームを拭き掃除していました。
どうやら蛇口をひねって止水を行おうとしてみたらしいのですが、ハンドルが固くなってしまっていたせいでうまく行かず、管理会社さんに問い合わせをしてメーターバルブの位置を教えてもらい…等々をしていたらいつの間にかここまで浸水してしまったらしいです。
このような事態を防ぐためにも水回りの作業をする前には事前に水道メーターの位置の確認をして万が一に備えることが非常に重要となります。しかしながら起きてしまったものはしょうがありません。
このままでは原因の特定をすることができないので、私も車へ常備していたモップを持ち出し、一緒にお掃除をしてからチェックに入りました。
見てみると昔ながらの水だけ出るハンドル式自在水栓が設置されており、スパウトと呼ばれる吐水口のノズル部分を中心に水滴が付着していました。
一見してそこまで古いものでもなさそうでしたが、それはハウスクリーニングの際にピカピカになるため磨いたからであって中身に関してはそうもいきません。
試しに器具を取り外して分解してみると、思った通り中は白く結晶化した水道のカルキ成分と蛇口本体からでる緑青錆でいっぱいになっていました。
ハンドルが固くなってしまったのはここに原因があります。
先ずはそれらを真鍮ブラシを使い傷が入らないようにすべて取り除きました。水漏れに関しては消耗部品のU字パッキンと三角パッキンが溶けてしまっていたので新品に交換し、最後に専用グリスで滑性を良くしたら作業終了です。
ここまですると使い心地は以前と比べ物にならないくらい良くなります。一昔前はこの程度の作業であれば一般の方でも日曜大工を趣味にしている人は定期的に行っていたりもしましたが、そういった事も今ではあまり耳にしなくなりましたね。それが良いか悪いかは別としてなんだか時代を感じます。
一先ずここまでで終了とし、開栓をしてから洗濯機の動作を確認し何事もなかったのでおしまいです。
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