南丹市の住宅にて重度の洗面つまりを改善

南丹市は市内の大半を丹波高地の山並みが占めており、自然の大変豊かなエリアです。市街地や住宅街は大堰川沿いや由良川沿いの狭長な平地に集中しており、関西有数の積雪地帯として知られています。
担当区域の巡回と営業を兼ね市内南部エリアを走行中、急なトラブル解決の依頼電話がありました。受付より代わると「洗面つまりが酷く快適に使えないので直して欲しい」との事。車を20分程飛ばし到着したのは亀岡市の境に近い、築35年程の戸建て住宅でした。
玄関に出てきたお客様に案内され1階廊下の突き当たりにある洗面所に入ると、古い洗面台は既に排水口が汚れ嫌な臭いも発しており、長年症状が出続けていた事を窺わせます。実際水を流すと数秒で排水口から溢れ返り、本格的な洗浄・貫通を行わないと解決は無理・・・といった状況でした。
洗面排水は配管が剥き出しになっている部分が多く、異物の除去や洗浄が比較的やり易いのが助かります。今回の場合、異物がSトラップ部分より奥まで溜まっている事が判明しましたが、排水管全体が古く高圧洗浄をすると水漏れのリスクもあった為、一旦丁寧に取り外し各部をワイヤークリーナーで丁寧に処理してゆく事にしました。
Sトラップの底には大抵の場合、清掃口と呼ばれる洗浄専用の蓋が付いています。これを取り外すと内部に溜まっていた排水と共に、つまりの原因となっている異物を効率良く除去出来ます。今回スコープで点検したところ、その奥まで異物が溜まっていた為、作業効率を考え一旦全て取り外し、別々に清掃する事となりました。
トラップからは水垢や絡まった髪の毛、油脂が固化した塊状の異物が大量に出てきました。一方トラップから更に奥はワイヤークリーナーを挿入、壁面に厚く溜まった異物を丁寧にこそぎ落していきました。幸い異物は排水桝までは達しておらず、また他の水回りのつまりも無かった為、洗面の排水ルートだけに集中出来ました。流路を全てクリアに出来たら改めて業務用のパイプ洗浄剤を投入。しばらく放置し水を流すと、手の届き難い範囲の異物や汚れも綺麗さっぱり洗い流され、臭いも無い快適な洗面台が復活しました。
最後に配管を元通りに組付け、漏れ等の症状が無い事を確認。養生撤去や洗面所の掃除も含めると3時間を大きく超える作業となってしまいましたが、トラブル無く無事に完了した事、また仕上がりを見て喜んでおられるお客様の笑顔を見て、ようやくこちらも安心出来ました。