京都市東山区の屋外排水つまりで発見できた大切な物

平日の午後、京都市東山区の閑静な住宅街にお客様のお家がありました。戸建ですが周辺の立ち並ぶ家に比べてお洒落な建物です。若いご夫婦が本日のお客様で、どうしても探してほしい物があるというご相談でした。実は奥様が洗面台に置いていたネックレスが洗濯をしている間に紛失してしまったのです。奥様は何かの拍子に排水口の中へと落ちてしまったのではないかと心配しているのです。さらに奥様はそのことに気付かないまま洗面台を使用していたらしいので、すでに排水管の中にはないのではと嘆いておられました。念のため排水管の方を取り外して調査してみた結果、残念ながらネックレスを見つけることはできませんでした。ネックレスにはご主人からいただいた思い出の指輪も付属されているということなので、どうにかして見つけ出してあげたいという衝動に駆られました。本当に排水管に落ちたのであれば、流れつくのは屋外排水の桝です。洗面所から場所を外に移動し、排水桝の蓋を確認しました。蓋を開いてみるとこちらでもネックレスは発見されなかったのです。ここで注目したのは排水桝にたどり着く通路が汚れていたということです。この汚れのつまりに引っ掛かっている可能性も捨てきれません。高圧洗浄機を準備して徹底的に掃除していき、水が流れやすい通路を作ることにしたのです。時間をかけて洗浄していくと汚れがどんどん流れてきて排水桝も濃いグレーに染まっていきました。ある程度汚れを落とせたと判断できたので、一度洗面台の方へと戻り大量の水を流すことにしました。これが見事的中し、通路で引っ掛かっていたと思われるネックレスが桝へと流れついたのです。汚れで本来の輝きがなくなっていたので、水で洗い流してあげると綺麗にシルバーリングが表れてきました。奥様は泣きながら喜んでおられ、改めて大切なリングだったのだなとホッとしました。とても晴れやかな気持ちになれた作業を行えたのでとても嬉しく思いました。