湯河原町の老舗旅館で、内風呂の水漏れを直しました。
湯舟でひと汗ながし風呂場から出ようとしたら、さっきキチンとしめたはずなのにチョロチョロ漏れが…。風呂場の蛇口から水が漏れていると「もう風呂に入れなくなるのではないか？」と不安になってしまうものです。本日の案件は湯河原町のお客さまの元で、風呂の漏水を直したときの様子をお伝えします。
お風呂場の水栓金具には、色々な種類があり壁付きのモデルは、その名のとおり風呂場のタイル壁に設置してあるものです。給水栓と、直接蛇口とつながっている構造です。
もう1つは、バスタブの横や斜め前の台の上についてある水栓のこと。台の下に配管があり、レバーをひねるとお湯や水が出てくる仕組み。水漏れなどのアクシデントが起こったら、どちらバルブかしっかり見極めてから部品を取り換えていきます。
今回お伺いしたのは、旅館さんです。創業は明治時代というのですから、かなりの歴史がある建物です。水漏れが起こっていたのは、宿泊者の方専用の大きな露天風呂ではなく、従業員の方が日常的につかっている内風呂ということでした。お急ぎとのことで、隣町の作業を終えたあとすぐにお伺いさせていただきました。
立派な造りでタイルの代わりに、地元でとれた石が足元にびっしり並べられています。20年ほど前に取り換えたというお話の壁付き蛇口でした。右手のハンドル部分をクルクル回すと、30度から45度までの温度を選べるアナログの構造になっています。試しに半回転程ひねってみたところ、壁との接合部分から水がジャージャー漏れてくるのがわかりました。
パーツを器具に差し込み、丸ごと取り外します。の接合部分にごみがたまりシール材が機能しない状態になっていました。網目の細かいスポンジで汚れをかき出し、ネジの周りに新しい防水テープを巻きつけました。
短時間の作業でしたが、今度は漏水は直っていました。「従業員が楽しみにしているので、キレイに直してもらって本当にありがたいです。」着物姿の女将さんが、こうおっしゃってくれました。お役に立てて、本当に良かったです。
※画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます。
[記事一覧を見る]
