排水管の毛髪の塊を高圧洗浄で除去、風呂のつまりを解決しました。
明日の仕事の準備をしていた午後5時頃、1本の電話が入りました。声の感じからご高齢と思われる女性からで、かなり慌てられているご様子でした。お話によると、早目に入浴をしようと浴室に行ってバスタブにお湯を入れようとしたところ、洗い場に薄っすらと水が残っていて風呂つまりに気付かれたそうです。排水口から、まったく水が流れない状態という事でした。急ぎの修理をご希望されていた事から、すぐに伺うことをお約束して電話を切りました。
お客様は福岡県のうきは市の一軒家に住んでおり、お一人暮らしの様です。後から伺ったお話では、2年前にご主人を亡くされ、今回のようなトラブルが発生するとオロオロされてしまう様です。玄関でご挨拶を済ませると、思われていたよりも早く到着したことで安心されたのでしょう、少しホッとしたような表情をされていました。浴室に案内していただくと、お電話でのお話の通り、洗い場に水が溜まっていました。1週間程前から、排水に時間がかかっていたそうですが、翌日には流れ去っていたことから、そのまま使い続けられていたようです。それが今日になって、昨晩の入浴後のままの状況だったそうで、修理を決められたということでした。排水管を覗いてみると、毛髪がギッシリつまっていて、水の流れをシャットアウトしていました。
この種のつまりの修理は、高圧洗浄が定石です。すぐに排水口にセットして作業を開始すると、そう時間がかからずにシャンプーや石鹸などのヌメリと一緒に毛髪の塊が流れ出てきました。作業の苦戦を予想していたものの、短時間で解決しそうだと安心したのは間違いでした。いくら洗浄を続けても、次から次に大物の詰まりが出てきて、なかなかゴールが見えなかったからです。お住まいを建てられてから30年を超えているそうですが、水回りのメンテナンスを1度もされていないそうですから、かなりの量のつまりが蓄積していたようです。今まで何のトラブルもなかったのが不思議なくらいです。こういうケースは、根気強く作業を続けるしかありません。予想の倍近く、もう少しで1時間というところでようやく除去が完了。試しに排水口に水を流すと、スイスイと吸い込まれていきました。これで一件落着です。浴室に限らず、台所や洗面、トイレなどの水回りの設備は定期的なメンテナンスが必要なことをお伝えして、その日の作業を終えました。
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