台所のつまりは意外な原因
今回のご依頼は福岡県うきは市の戸建て住宅のお客様でした。高齢のご夫婦からのお電話で夕方でしたがお急ぎとの事で夜間の伺いました。木造平屋の一軒家、排水は合併浄化槽へ落ちるご家庭です。台所へ案内していただいたところアイランドキッチンの大きなキッチンテーブルの大型シンクが今にもあふれそうなぐらい水が溜まっていました。ご主人曰く孫が遊んでいたら水が流れなくなったとか。リビングからは小学生ぐらいの男の子が恥ずかしそうにこちらを見ています。「大丈夫だよ。」と笑って伝えとりあえずシンクを確認しました。台所横の洗面台で一度水を流してみましたが問題無し。そこでシンクの水を抜けるだけバケツですくい水位を下げてみました。シンク底のゴミも無し、ゴミ受けのザルを外すと臭気抜きのトラップが?あれ無い。「ここに蓋のような物が付いていませんでしたか?」と聞きましたが誰も分からないとの事。ただ排水管は水で満たされています。何か奥に詰まっているようです。臭気フラップの説明をしながらシンク下の配管を確認します。少し古い配管でしたがパイプと叩くと上から50cmぐらいの所まで水が入っているようでそこから下は問題ないようでした。とりあえずジョイント部を緩め残りの水を抜きます。水が抜けた所で上からLEDライトで照らして覗くとなぜか奥にオレンジ色が見えます。何かあるけれどわかりません。ご主人が「水の流れが悪かったので竹で突いたけど良くならなかった」とおっしゃいます。押し込んだ格好なんだろうなと思いましたが、「そうですか」とだけ答えファイバーカメラで中を覗いてみました。奥へカメラを入れて液晶モニターをご家族に見えるように操作していると「あ!ドラえもん」と奥様。その時小学生の男の子が困った顔をしているのを見てしまいました。原因はドラえもんのビニールボールでした。男の子には「ごめんね」と伝え針金をピック代わりに差し込みボールを貫通させ引張りだしました。福岡市から遊びに来ているお子さんがボールを流してしまったようです。悪くて言えなかったのかもしれません。臭気トラップも男の子が面白がって外してみたようです。夜間対応でしたが台所つまりが解消できてよかったです。
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