初春の大牟田市で洗濯つまりを解消
初春に入り空気が心地良さを含み始めた3月初旬、受付を通じて受け取ったSOSの電話は、福岡県南部・大牟田市に住むお客様からのものでした。事情を伺うと「以前から調子の悪かった洗濯機がいよいよつまってしまい、排水が流れず洗濯出来ない状態になってしまった。重くて動かせず何とかして欲しい・・・」との事。想定される原因を思い浮かべつつ急ぎ現場へと向かいました。
大牟田市は有明海に面し、かつて炭鉱の町として栄えた市内には臨海工業地帯や住宅街が発展しています。お客様のお宅は大牟田駅から少し東に入った閑静な住宅街の中にありました。古い町並みの中でも目立つお客様のお宅は築10年も無さそうな新しい2階建。洗濯スペースは1階の浴室に隣接しており、鎮座しているドラム式洗濯機の底からは今にも水が溢れ出しそうになっています。
お客様に更に話を伺うと「年明け位から次第に調子が悪くなり、数日前からとうとうエラー表示が出て止まる様になってしまった。機種は新しく故障も考えに難いので、どこかでつまってしまっているかも知れない」との事。事情からその可能性は極めて高く、排水口周りを点検する事にしました。重量ある洗濯機を退けるとそこには淀んだ排水が広がっています。洗濯機から伸びるホースには折れ曲がり等の支障は見られず、取り外すと洗濯クズがドロッと堆積し半ば埋もれたトラップが目に飛び込んできました。ただ排水管の奥まで調べたところ、つまりは比較的浅部までに留まっている模様。これならトーラーの手作業だけで解決出来ると判断し、その旨見積りお客様に提案しました。
お客様も料金にすぐ納得され作業開始。排水口周囲の汚れやゴミを綺麗に取り除いた後、トーラーを少しずつ奥へと挿入し固着した洗濯クズを破砕していきます。業者が用いる本格的なワイヤーブラシはトーラーと呼ばれ、市販の製品よりも長く柔軟性があり配管の奥まで届くのが特徴です。洗剤や油脂汚れも混じり粘り気ある汚れでしたが、慎重にストロークを続けた結果15分程で水が通る様になりスムーズな排水が復活しました。最後にパイプクリーナーを流して配管全体をクリーニングし洗濯機やホースを元に戻して作業完了。試運転でエラーも無く、勢い良く排水される様子にお客様もホッと胸を撫で下ろされていました。
この様な洗濯つまりは定期的な排水系の洗浄である程度予防出来ます。市販のパイプクリーナーなら重い洗濯機を動かさず作業出来ますし、お酢や重曹の代用もコスパが良くお勧めです。
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