ペットの毛による洗面のつまりを解消
今回は、福岡県大野城市にお住いのお客様からです。
洗面のつまりがたびたび起こるため、困っているとのことでした。
ご自宅に伺うと、見たところ築年数の浅い、きれいなお宅でした。洗面台もさほど劣化していないはずですが、原因はすぐに判明しました。ワンちゃんです。
こちらのお客様は、小型のワンちゃんを飼ってらしたのです。その上シャンプーを洗面台で行い、ブラッシング後のブラシも洗面台で洗っていたそうです。これでは、頻繁につまってしまうのも仕方がありません。
実はペットの毛は、洗面つまりの原因になりやすいです。なぜなら犬や猫の毛は、非常に細いからです。洗面台の排水口内には網状のゴミ受けがありますが、人間の毛であれば、そこにある程度は引っ掛かります。定期的にゴミ受けを掃除していれば、それほどつまる心配はありません。
しかし犬や猫の毛の場合、細い分、網を簡単に通り抜けてしまいます。しかも塊になりやすく、排水管内に付着した石鹸カスと一体化して、どんどん大きくなってしまうのです。実際に排水管を見せていただくと、犬の毛がヘドロ状となって、しっかりとこびりついていました。特にS字トラップの底の部分がひどく、分厚い層のようになっていました。
薄い層でしたら、洗面用の洗浄液を流し込むことで、ある程度は解消できますが、ここまで分厚くなると、個人での解消は困難です。
しかも犬からは、毎日のように抜け毛が出ますから。いくら洗浄しても、いたちごっことなります。
しかしご依頼いただいたからには、つまりをしっかり解消し、さらに再発も防止しましょう！
ということで、今回は排水管内を徹底的に洗浄しました。まずは排水トラップを解体し、ワンちゃんの毛や石鹸カスを取り除きます。ヘドロになっているので、丁寧に除去し、洗い流しました。
排水トラップの先については、トーラー（回転式のワイヤーブラシ）を使って、汚れを掻き出しました。市販のトーラーと異なり、業務用は強力です。回転させながら奥へ奥へと進み、付着している汚れを根こそぎ落としていきました。
毛はもちろん、石鹸カスまできれいに除去したため、水の流れは非常に良くなりました。今後は、簡単にはつまりは発生しないはずです。
お客様に、今後はワンちゃんの毛をあまり流さないようアドバイスして、作業は完了となりました。
ペットをお飼いの皆さんは、一緒に長く快適に暮らしていくためにも、ぜひ排水には気をつけてくださいね。
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