春は女子寮の洗面台が壊れる季節です。
桜咲く季節になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。軽バンに道具をパンパンに積んで、今日も西へ東へ走り回っております水道屋です。
どうも、こんにちは。
先月までは凍結→水道破裂のシーズンでして、毎日スコップ片手に水道管を掘っていました。
もういい加減、腰が悲鳴を上げていたところです。
ですが先週あたりからポカポカ陽気になりまして、水道管掘りはいったん休止。
引っ越しシーズンなので「そろそろ近所の学生寮や社宅団地などから、お呼びがかかるかな?」と思っていたところ、やはりお電話をいただきました。
福岡県春日市の某学生寮にて漏水対応。
寮の管理人さんは慣れたもので「学生さんの部屋で、洗面台の下が水浸しのです。どうにかしてください」とのことです。
何度か伺ったことのある物件なので、迷うことなく和白通りを急ぎます。
到着してみると、ああ、やはり、といったところでしょうか。
うら若いお嬢さんが部屋の前で待っていました。まあ、女子寮なのでお嬢さんがいらっしゃるのは当たり前なのですが、
洗面台の下を開けるとなると少し気まずいのです。
とはいえ、こちらも仕事ですので仕方ありません。
水浸しになった洗面台の前にしゃがみ、シンクしたの収納扉をあけます。
すると、やはり若い娘さんですね。シャンプーやアロマビーズがギッシリ。
そしてなぜか匂う、ニンニク臭。
結論から言ってしまえば、こちらの学生寮は海外からの女子留学生が多く、
そのほとんどがちゃんと自炊をしているのですが、なぜか皆ソースを洗面台に流すのです。
不思議なもので、小さいキッチンの流しにはあまり物は流さないのですが、スープやソースなどは(トイレではなく)洗面台に流してしまうのです。
春が来て新入生が入居し、新生活にと買い込んだ生活用品を洗面台の少ない収納に押し込む…すると、どうなるでしょうか。
洗面台の下は排水の縦パイプがむき出しで真ん中にあるので、どうしても生活用品を押し込むとこのパイプに負荷がかかります。
さらに、このパイプのジョイント部分はパッキンですり合わせてあるのですが、先ほど話したスープやソースの油のせいで劣化が進んでしまっているのです。
洗面台のしたから香水の香りとニンニクの脂っこい臭いがあふれてきますが、気にしません。いつものことです。
あらかじめ用意しておいたウエスを敷き詰めて汚水を吸収し、水が漏れているパイプのジョイント部分を確認します。
…やはり、ステッキ状メッキパイプのすり合わせパッキンが真っ黒に変色し溶けていました。
分解して管理人さんに今回の漏水の原因を説明します。
ものすごい腐った油のにおいです。学生さんには退出してもらっていて正解です。
パッキン交換だけではなく、念のためメッキパイプも交換することになりました。現場合わせで切断加工し、接続します。
そしてテスト代わりにバンバン洗面台に水を流します。
あとは排水洗浄の錠剤をパイプの中に放り込んでおしまいです。
一か月かけて床下の排水管部分まで奇麗にしてくれる優れものです。
今回はこの程度で済みましたが、油と洗面台は本当に相性最悪なのです。
やはり油は紙に吸収させてから捨ててほしい、と切に願う水道屋です。
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