札幌市白石区の高齢女性宅キッチンでつまり発生

訪れた現場は札幌市白石区で、依頼主のご高齢の女性でした。ご主人が亡くなり数年前から一人暮らしをするようになったということで、キッチンが詰まって炊事ができなくて困っているとのことでした。依頼主宅の印象は外観はリフォームがされていましたが、中に入ると昔懐かしい雰囲気がありました。今回問題となっているキッチンの水栓も所々に錆があって、経年劣化が進んでいるようでした。シンクには水は溜まっていませんでしたが、水を出してみると確かに水が流れて行かずあっという間に水位が上がってきました。水が引いていくのにも時間がかかっていたので排水口内部を調べることにしました。蓋やバスケットを取り出してみると異常もなく綺麗に掃除もされていたので、つまりは排水管にあると予想ができます。収納の方を開くと排水管は蛇腹型で、上から順に触れてみると中央部に明らかに固い物がつまっているのが分かりました。幸いなことにその異物によって排水管に穴やヒビは入っていなかったので、早急に除去することとなりました。養生で収納内部を防御し、バケツを置いてからトラップと排水管の接続部のナットを回していきました。排水管を上手くコントロールすることができ水はこぼれることなくバケツの中へと入っていきました。排水管を取り除き、中を覗いてみると黒い物体があるのが分かったので専用の工具を用いて慎重に押し出していました。すると出てきたのはバレッタだったのです。依頼主も心当たりがあったようで、数か月前にバレッタが紛失したということでした。排水口の掃除を常日頃から行っていたので、その際に落ちてしまったのでしょう。バレッタにはカニの殻などが重なっていたので、付着したごみやぬめりを洗い流して依頼主へと引き渡しました。最後は収納の養生を綺麗に剥がして、作業で散らかったキッチンも丁寧に掃除をして終了となりました。高齢化社会となった今、今後も似たようなトラブルが発生すると思うので柔軟に対応したいと思います。