今回依頼を頂いたのは、夏も涼しく果樹の生産も盛んな群馬県沼田市に住むお客様です
現場は築15年程のマンション2階で屋内に洗濯機置き場があり、その底部には専用の防水パンが設置されています。
室内は大変綺麗で水回りトラブルの雰囲気は感じさせませんでしたが、お客様によると「排水溝が完全に詰まった状態となってしまい、床が水浸しになってしまう。このままだと洗濯も脱水も出来ず困ってしまう」との事。確認すると確かに全く水が通らず、そのまま放置するとパンから水が溢れてしまいます。以前にも同様の症状を何度も見てきた為、洗濯クズの詰まりが原因だと早々に確信し作業に取り掛かりました。
お客様の同意を得て一旦洗濯機を移動させ、排水トラップを取り外しその内部をチェックします。やはり予想通りだった為、柔軟性に富むワイヤーを排水管の奥まで挿入して溜まった繊維クズを破砕、次いで強力な洗浄液を流し込み、全て溶かして洗い流しました。
比較的長期間放置していた様で固着部分が硬く、綺麗にこそぎ落とすのに若干手間取りましたが、40分程掛けてトラップまで洗浄し、元通りの状態に戻す事が出来ました。最後にお客様立ち合いの元排水の具合を確認し修理完了。緊張や不安もあってか最初は硬い表情だったお客様も、スムーズに流れる様子を見て安堵したのか笑顔で感謝の言葉を伝えてくれました。
今回の案件は、近年急速に普及してきた全自動ドラム式のケースです。洗いのみならず脱水・乾燥時にも大量のクズが発生し排水へ流れ込む為、トラップでは防ぎ切れずその奥まで到達・滞留してしまいます。機内のクズ取りフィルターやトラップの清掃を定期的に行うだけでなく、必要とあらば市販の洗浄液を流し、常に通りを良くしておく様アドバイスを行い、現場を後にしました。
洗濯排水の詰まり具合は家庭の状況により様々です。場合によっては今回の方法に加え、高圧洗浄機を用い貫通を図る必要も出てきます。大掛かりですが作業には細心の注意を払いますので、マンション上階でも気兼ね無くご依頼頂ければと思います。
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