「キッチンの排水が全く流れなくなってしまったので助けて欲しい・・・」
沼田市に住むお客様からそんなSOSを受け取ったのは、まだまだ冷え込む2月のある日でした。
お住まいが平屋の一軒家という事もあり、一瞬「排水管が凍結し流れなくなってしまったのかな？」と思ったのですが、指定の時間に到着し詳しく調査してみると、すぐにその原因は否定されました。
既にシンクの排水口から茶色の汚水が溢れ出しており、トラップを外してみると水垢やゴミが混じり合い排水管に溜まっています。ひと目で排水管の詰まりが原因と分かり、お客様に原因を説明したところ、それ以前も度々水が流れ難くなっていたとの事。トラップでは排除し切れない油汚れが長年に渡り少しづつ排水管にこびり付き、流路を狭め、とうとうトラブルに至ってしまったのでしょう。
詰まりは排水管全体に及んでいる事が予想された為、先ずはワイヤーブラシを挿入して排水管壁面に固着した水垢を綺麗に取り除き、次いで高濃度のパイプ洗浄剤を流し込んで開通を図りました。
ワイヤーブラシなら複雑に曲がった排水管の中でもつかえる事無く奥まで行き届きしっかり除去してくれます。また洗浄剤も強アルカリ性で溶解性が高く、トラブル解決に欠かせないアイテムです。
20分程作業し水が通る様になった為、最後はハンドタイプの圧力ポンプを用いて浮き上がった汚れを全て流し去り、ようやく完了。程度が酷く想定したよりも若干時間が掛かってしまいましたが、傍で見守っていたお客様もすっかり元通りになったシンクを見て大変喜んでおられました。
次の仕事まで余裕があったため更にお話を伺うと、面倒になるとつい古い油を直接流してしまう事もあったとの事。詰まりを誘発する為油は流さず固めゴミとして処分する事、また定期的に市販の洗浄剤を流し排水管を掃除する、等のアドバイスを行い引き上げました。
キッチンは使用頻度が高く、また寒冷地という土地柄もあって様々なトラブル要因に満ち溢れています。何事も深刻にならないうちに専門業者に相談し、解決を図る姿勢が大事です。
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