台所つまりの犯人はかわいいお孫さんでした。
台所の排水がつまって水が流せないとの依頼をうけて、群馬県前橋市にある古民家にお伺いしてきました。まず到着すると、優しそうなご年配の女性が応対していただきました。お話を聞くとお正月に小学生のお孫さんが来て、お皿洗いを手伝ってくれたあとから少し調子が悪いらしいのです。
前に一度、他の現場で台所の排水口から大量の細長いプラスチック製のおもちゃが出てきたことがあったことを思い出しました。それと同じように何か異物が詰まっている可能性もあると思い、原因をいろいろ調査してみました。
調べてみたところ、どうも排水の蛇腹ホースの部分で起きているようでした。一度外して確かめてみると想像以上の光景が広がっていました。油汚れがびっしりと排水ホースの内側に白くなってこびりついており、なんとも言い難い悪臭が。しかし、それでも少しだけ隙間があったので、今まで問題なく流れていたのだと思います。
そこに追い打ちをかけたのは、やはりおもちゃでした。
3センチほど小さなプラスチック製人形がわずかに空いた隙間を見事に塞いでいました。話を聞いて見るとその当日は屋台で色々と買ってあげたとのこと。嬉しくって屋内でも遊んでいらしく、なんらかの拍子に入ったのだと思われます。偶然の思わぬ出来事が今回の問題を引き起こしていました。
お客様と二人で顔を見合わせましたが、それでもこのままにしておくわけにもいかないので修理をさせて頂きました。油汚れを特殊な強力な洗浄力のある薬品で溶かす方法や、ワイヤーブラシを使う方法などがあると説明しましたが、何よりもホースの劣化がかなり激しく修理中または修理後に穴が開く可能性があることもご説明しました。
話あったところ最終的に排水ホースを新しいものに交換することで修理さ対応せていただきました。
しかし、よく考えてみるとこのようなものが排水口にはいるのはおかしいと思い、シンクのプラスチックのフィルターを見てみると破損した部分があり、少し大きめの穴が開いていました。ちょうど排水口用のネットがあったので、こちらは代替の処置としてネットで覆いました。かわいいお孫さんが起こした台所つまりでした。
(ちなみにお孫さんには、今回の台所つまりのことは内緒とのことでした)
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