下呂市にてキッチンの排水口に水が全く流れなくなった事例を解決

下呂市の築40年の2階建て戸建て住宅にお住まいのお客さまよりご連絡があったのは、「数ヶ月前からキッチンで洗い物をすると水はけが悪くなってしまったことに気付き、適宜排水口のパイプ洗浄剤を流して対応していたが状況が改善されることは無く、つまりが解消されずに途方に暮れていた」とのご用件でした。
水回りのつまりと聞くとまず真っ先に連想するのはトイレの汚水つまりかもしれませんが、意外と頑固な汚れが気付かぬ内に溜まってしまい中々解消しないつまりを引き起こしているのがキッチンなのです。
というのも、キッチンは調理などで発生する油が流れること多く、そこに界面活性剤を含む洗剤も流れること、そしてそれらの成分を含む水が高頻度で流れることによって微生物も発生しやすく配水管の奥は非常に不衛生で汚れがつまりやすい環境なのです。
キッチンの排水口から流れた油は徐々に堆積と酸性化を繰り替えし、本来液体であった油はパイプの中で知らず知らずの内に固形化してしまいます。
今回のキッチンのつまりも水の流れやシンクの水はけの具合を確認するに、非常に頑固な塊となった汚れが配水管の奥で溜まっていると予想しました。
配水管の中にワイヤーを挿入して汚れを細かくしてパイプの詰まりを解消し、高圧洗浄を用いてパイプ内部を綺麗にする手法を試みましたが、経年劣化したパイプに詰まった固形油汚れが非常に量が多く、ワイヤーや高圧力の水流ではとても下水へ流しきれないと判断しました。
そこで、ワイヤーと水圧で綺麗にできた部分はそのままに、キッチン下の油詰まりの酷い配管については配管を分解してまるごと交換する手法をとりました。
分解した配水管の断面には、ほぼ管全面を覆い尽くすほどのしぶとい固形化した油汚れがこびりついており、ワイヤーや水圧ではとても取り除ききれないことが見て分かりました。
パイプ交換が終了すると、キッチンからスムーズに水が排水されていき、管のつまりも完全に解消されたことが確認できました。
一部配水管の交換というやや大がかりな修理作業とはなりましたが、劣化した配水管に詰まりきった油汚れもまるごとパイプ交換できちんと改善できました。