【洗濯の水漏れ】故障しているのは洗濯機本体?
今回、自称愛犬家の私がお仕事で向かったのは、愛知県の北部に位置する江南市という場所になります。
周囲はちょっとした畑や、遊ばせているような土地が多くて、とにかく見晴らしが良いのが印象的で、幅員のせまい道を徐行しながら進み、約束の5分前に依頼主が待つ戸建てのお宅へと到着しました。
応対してくれたのは、ワークマンの服にお袖を通した60代半ばくらいの女性です。
彼女のお話では、買い替えたばかりだという洗濯機が、1ヶ月もしないうちに軽度の洗濯水漏れを起こすようになったらしく、事前に聞いていた通りの口ぶりでした。
まずは水漏れしている場所を特定するため、水の流れを辿っていくわけですが、洗濯機自体は今流行りのドラム式ではなく、根強い人気がある縦型の洗濯機で、特に液晶パネルとかもなく、一般的なモデルと言えそうです。
まずは外観から特定作業を進めましたが、新品に近いこともあり排水ホースに穴が空いているなんて事もなく、お隣さんである排水管のつまりという感じでもありません。
次にナット類の緩みも問題なし、結合部分の不良もなくて、これはもしかして定番のアレかな?と思い、水栓まわりを攻めたのですが、どうやら予感は的中したようで、お水の供給源である水道から、チタチタと滴る漏水を確認できました。
修復ポイントはクルクルと回転させるハンドル部分からなので、三角パッキンと呼ばれるパーツの劣化が伺えます。
レンチで解体していくと、金属部分に癒着してしまったような、グズグズのゴムが出現しました。
これは強敵だな...と思いつつ、マイナスドライバーで削ったり、ラジオペンチで捻じ取るなどして、時間はかかりましたが、なんとか引っ剥がすことに成功です。
すぐさま新品のパッキンに取り替えて、ロックした元栓をOPEN、少しずつハンドルを回転させ、水流を促したところ、当初の問題点であった水漏れは発生せず、見事修理に成功しました。
買ったばかりなのに...という思い込みから本体の故障とばかり考えがちですが、意外と落とし穴は多くて、見えない部分の老朽化だったなんて話は、私たち水道修理屋からすると、あるあるだったりするものです。
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