案件・洗濯のつまりを解消したこと
日の落ちるのが早くなった晩秋のある日の午後遅く、ヘルプの連絡が入る。現場は愛知県刈谷市の閑静な住宅街にあるマンションの3階の部屋。案件は洗濯のつまりということだった。
たまたま近くにいたので10分で現場に到着する。依頼者によると、洗濯機を使用すると排水口から逆流するという。このままではパンより水があふれて下手をしたら階下にまで水漏れの影響が出てしまう恐れがあり、何とかしてほしいとのことだった。
現場を確認して作業に入る。洗濯機はドラム式のもので、聞くところによると節水のためお風呂の残り湯を頻繁に使用しているという。ドラムタイプ洗濯機は少なめの水でする事が出来、水道代が節約されるうえに乾燥までしてくれるので便利な反面、水が少ない分、詰まりを引き起こしやすい。排出される水も弱くつまりを発生しやすい要因の一つになる。またお風呂の残り湯を洗濯に使っていると、垢などを一緒に流すことになりつまりやすくなってしまう。
まず洗濯機を移動させる。この時コンセントを抜いておくのも忘れずにする。排水口が見えたら、排水ホースを持ち上げて、エルボ部分を外し、蓋を取り外す。下水の臭気が入ってこない様にしておく排水トラップを取り外し、状況を確認する。かなり汚れとゴミが蓄積しているようだがとりあえず、パイプユニッシュとラバーカップを使用することとする。まず重曹を容器に取りおき、歯ブラシ等に付けながら周囲の汚れを落とします。排水口にパイプユニッシュを入れしばらく放置。その後水を流し込み、合わせて通水カップを排水口に当てて。ゆっくりと押し付け、引く事で、排水に詰まっている物の場所がずれたり、つまりが解消される仕組みだ。結果ほぼ流れが戻ったが、まだ貫通というまではいかなかった。なのでダメ押しとしてワイヤー式パイプクリーナーを使用することにした。ワイヤーを入れて左右前後に動かし回転させる。ワイヤーを何度か動かし引き上げる。これで詰まりは完全に解消した。
依頼者に作業完了の報告と、つまり予防のポイントを説明し任務完了。帰りの車の中で、依頼者が階下に迷惑が掛からなくてホントによかったと言っていたのを思い出したのです。
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